夏ドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課』(TBS系/毎週よる10時)で、中村倫也(38)とダブル主演を務めたKing & Prince(キンプリ)・高橋海人(26)。すでに最終回(第10話)を迎えたが、高橋は俳優として、いまひとつ物足りない出来に終わった。
同ドラマは、木崎ちあき氏の同名小説(角川文庫)が原作。謎に包まれた新型ドラッグ・DOPEが蔓延する近未来の日本を舞台に、新人麻薬取締官・才木(高橋)と教育係・陣内鉄平(中村)がバディを組み、個性豊かな麻薬取締部特捜課のメンバーとともに、不可解な事件の解決に挑んでいく麻取アクション・エンターテインメント。
放送前の取材で中村は高橋について「バディを演じる海人は、性格や人間性もそうですし、単純に一生懸命な年下ということで、かわいくて仕方ないです。陣内は最初は割と才木を雑に扱うんですけど、裏で僕は海人を手ごねハンバーグのように丁寧に育てています(笑)」と発言。演技技巧者の中村によって、高橋が覚醒するかと期待させた。
高橋は演技が下手というわけではなく、『だが、情熱はある』(日本テレビ系)や『95』(テレビ東京系)では、屈折した感情を抱え苦悩する姿を演じ、高い評価を得た。だが、苦悩する役だけで俳優はやっていけない。キンプリが2人体勢となり、グループ以外の活動が増えてきた。高橋が今後、役者として活動していくには演技の幅を広げ、コミカルな演技もできることが必要だろう。