俳優の吉沢亮(31)が主演、横浜流星(28)準主演を務める映画『国宝』の快進撃が止まらない。その一方で『国宝』以上の予算とスケール感で製作された映画が公開された――。

「6月6日に公開された『国宝』は“面白い”と口コミがどんどん広がり、9月16日には興収142億円を超え、観客動員数1000万人を突破。いま現在も興収を伸ばしています。

 実写の邦画が興収100億円を突破したのは実に22年ぶり。歴代興収1位は『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2003年)の173.5億円ですが、『国宝』はいまだに上映館数が多く、『踊る大捜査線』を超えて歴代1位になる可能性も見えてきました。

『国宝』が快進撃を続けるなか、今年のもう1つの注目作『宝島』が9月19日に公開されました」(制作会社関係者)

 映画『宝島』は「第160回直木賞」をはじめ、さまざまな賞を受賞した真藤順丈氏の同名小説が原作。日本に見捨てられアメリカに支配された沖縄。すべてが失われ、混沌とした時代を全力で駆け抜けた「戦果アギヤー」と呼ばれる若者たちの姿を壮大なスケールで描くサスペンス感動超大作だ。

 大河ドラマ『龍馬伝』(NHK総合)、映画『るろうに剣心シリーズ』や『レジェンド&バタフライ』などを手掛けた大友啓史氏が監督。主演を妻夫木聡(44)が務め、広瀬すず(27)、窪田正孝(37)、永山瑛太(42)ら豪華俳優陣が出演している。

「『宝島』の製作費は実に25億円。邦画としては、本当に考えられない金額です。“とんでもない”と言われた『国宝』ですら12億円ですからね。その『国宝』もあまりに製作費がかさみすぎて公開前は“回収は不可能”とまで言われたんです。それが142億円の大ヒットになり、関係者も胸をなでおろしているでしょうが……『宝島』は『国宝』の倍以上ですからね。

 さらに上映時間も『国宝』の2時間55分を超える3時間11分。それだけスケールの大きな作品に仕上がっているということでしょうか。そして、いかんせん“ライバル”が多いんですよね」(前同)

 現在は『国宝』をはじめ、『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』(7月17日公開)も大ヒットロングラン上映中。鈴木亮平(42)主演の『劇場版TOKYO MER 走る緊急救命室 南海ミッション』(8月1日公開)、二宮和也(42)主演の『8番出口』(8月29日公開)、福山雅治(56)主演の『ブラック・ショーマン』(9月12日公開)、アニメ映画『チェンソーマン レゼ篇』(9月19日公開)と、話題の映画が数多く上映されている。

 そのため『宝島』に対し、

《鬼滅にチェーンソー、国宝に8番出口にブラックショーマン、タイミングが悪すぎるよ》
《もし私が宝島の監督だったら胃に穴が開く!笑》
《宝島の評価は微妙な意見が目立つね。制作費25億らしいけど…大丈夫?》

 といった意見もXに寄せられている。