いよいよ、各テレビ局が気合いを入れた新ドラマをスタートする4月期に突入した。多くの作品が注目されているが、“アラフィフのイケメン俳優が主演”“局として絶対に失敗できない枠”という点で、特に2本のドラマが話題を呼んでいるという。

「1つは、フジテレビ系“月9ドラマ枠”で放送が控えている木村拓哉さん(50)主演の『風間公親―教場0―』。もう1つは、TBS系“日曜劇場”枠で放送される福山雅治さん(54)主演の『ラストマン─全盲の捜査官─』です。

 どちらも、オーソドックスではない刑事ドラマであるこ加え、キャスト陣が超豪華なこと、それぞれ主演の事情から絶対にコケられないドラマである、と業界内でももっぱらですね」(制作会社関係者)

『教場0』は、2020、2021年に新春SPドラマとして放送し人気を博した『教場』の前日譚。主人公で警察学校の教官・風間公親(木村)の過去を描く内容となっている。“刑事指導官”である風間が事件を通じて新人刑事たちに「残念だが君には見込みがない。交番勤務に戻ってもらう」など、冷徹なジャッジを下していくという。

“新人刑事”を演じるのは、白石麻衣(30)、北村匠海(25)、赤楚衛二(29)、新垣結衣(34)、染谷将太(30)といった主演クラスばかり。さらに、国指定の難病を患い、2018年から芸能活動を休止中だった坂口憲二(47)までもが、同作に出演することが明らかとなっている。

「木村さんは“視聴率男”の異名を誇り、“月9ドラマ”も今回が同枠主演最多記録の11回目。フジテレビとしては、木村さんの力を借りて、どうにか月9ドラマの勢いを取り戻したいところでしょうね。

 というのも最近、月9は絶不調。1月クールに放送していた北川景子さん(36)の主演ドラマ『女神の教室』は平均世帯視聴率7.0%、各局が重視する13歳~49歳までのコア視聴率も2%台前半(関東地区/ビデオリサーチ調べ)に止まるなど、かなりの低視聴率にあえいでいましたからね。

 そして、木村さんにとっても、今回の『教場0』は名誉回復のチャンスでもあるんです」(前同)