■堺雅人も米倉涼子も……超一流俳優の宿命!?
『ガリレオ』は続編のSPドラマが不定期で制作され続け、映画版も2008年の『容疑者Xの献身』、2013年の『真夏の方程式』、そして昨年の『沈黙のパレード』と、続々と製作されている。
それにより、“俳優・福山雅治=ガリレオの人”というイメージが強くありすぎて、本人もそのことで悩んでいるというのだ。
「もちろん、強烈なキャラである湯川を演じる『ガリレオ』は大事。ただ、福山さんとしてはさらに次の代表作も作りたいようです。一流の俳優がどうしてもぶちあたる、凄い代表作があるゆえの弊害ですよね。
“倍返し”でおなじみ、堺雅人さん(49)の『半沢直樹』(TBS系)や、“私、失敗しないので”で有名な米倉涼子さん(47)の『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(テレビ朝日系)などがいい例ですが、彼らも役のイメージが固定されてしまうことに難色を示している、という話はたびたび報じられますよね。
“何をやってもキムタク”というイメージを『教場』で打破しようとした木村さんとも、福山さんは似た心境なのかもしれませんね」(前出の制作会社関係者)
そんな福山は、4月のTBS日曜劇場『ラストマン─全盲の捜査官─』では、“盲目のFBI捜査官”という難しい役どころを演じる。
準主役の相棒キャラを大泉洋(49)が演じるほか、今田美桜(26)やKing&Princeの永瀬廉(24)といった人気急上昇中の若手美男美女俳優も出演するなど、キャスト陣は申し分なしだ。
まだ放送前だが、福山は「数字(視聴率)次第」と言いつつ、2月19日に都内で行なわれた取材会で、シリーズ化に意欲的なコメントを寄せている。
「我々がどれだけ望んでも、世の中が望んでくれなくては成立しない。僕は望んでいますけど」
“視聴率男”の奪還がかかっている木村と、『ラストマン』で“脱・『ガリレオ』”を狙うのかもしれない福山。どちらに勝利の女神が微笑むのか――。