■“映画大ヒット”の福山が抱えている悩み
木村にとって最後の連ドラは、2022年4月クールの『未来への10カウント』(テレビ朝日系/木曜21時~)だったが、同番組の第3話・第4話で視聴率1ケタ(9.9%/9.6%)を記録。木村主演ドラマで視聴率が1ケタ台なのは、初の出来事だった。
映画でも、今年1月27日に公開された東映創立70周年記念作品でもある木村主演の大作映画『THE LEGEND&BUTTERFLY(レジェバタ)』は、興行収入20億円を突破したものの、「製作費と宣伝費が想定よりも大幅に膨らみ、かなりの赤字になる模様」(前出の制作会社関係者)というのだ。
「そんな状況のため、木村さんにとって『教場0』はスター俳優としての正念場だと見られています。今は、トップ俳優が主演しても地上波ドラマではなかなか高い視聴率は取れない時代ですよね。映画の赤字も木村さんに関係ないといえばその通りでしょう。
しかし、木村さんは日本芸能界の真のスーパースターです。そしてそれは圧倒的な結果を残してこそですよね。『教場0』が多くの視聴者を引き付ける素晴らしい内容になり、抜群の視聴率を残して“月9復活”を印象付ける、木村さんにはそこまでの大活躍を期待したいですよね。
そして、一方の福山さんも、実は役者としての悩みを持っている、と聞こえてきています。近々の映画の成績は非常に好調でしたが、だからこそのジレンマでもあるそうですよ」(前同)
福山は2022年9月に、東野圭吾氏による小説が原作の映画『沈黙のパレード』で主演を務めている。本作で福山は第47回報知映画賞主演男優賞を獲得。興行収入も30億円を記録(『キネマ旬報』 2023年3月下旬特別号より)と、一見すると順風満帆に思える。
「『沈黙のパレード』は連続ドラマ『ガリレオ』シリーズの延長線上にある映画ですよね。福山さんは2007年にフジ月9で連ドラ『ガリレオ』を大ヒットさせました。福山さんが演じた主人公“変人の物理学教授・湯川学”は強烈なインパクトを残し、いまだに“実に面白い”というフレーズや、劇中のBGMはモノマネ芸人のネタに使われるほどです。
聞こえてくる福山さんの悩みというのは、実はこの『ガリレオ』の湯川だという話なんです。最高の当たり役をつかんだと言えますが、これが逆に福山さんを苦しめているというんです」(同)