■DeNAオーナーが面会を重ねた面々は…
対して、今季が就任1年目の中日・井上一樹監督(54)は留任の見込み。最下位脱出に加え、1試合あたりの平均観客動員数も過去10年間で最も多い3万5012人(9月21日現在)。来季は待望のホームランテラスも本拠地に新設される。
「対照的に黄色信号がともっているのは広島の新井貴浩監督(48)。2年連続のBクラスにはファンの失望も大きい。ただし、広島の監督は5年が既定路線。
松田元オーナーの覚えも悪くない新井監督が簡単にクビを切られるとは思えない。一方、球団内では育成上手な野村謙二郎元監督(59)の再登板を望む声も依然として大きいそうです」(前出のスポーツ紙デスク)
他方、4年連続Aクラスも、退任濃厚とされるのがハマの番長ことDeNA・三浦大輔監督(51)だ。
件の会議で監督の続投を問われた南場智子オーナーは、「ファンの皆様に、ホームでCSの試合を観ていただく。そのために全力を尽くす」と明言を避けるばかり。
前出の藪氏が指摘する。
「昨季のように、下剋上に成功する可能性もなくはない。その予防線を今から張っているんでしょう。そもそも、DeNAが目指す野球はデータに重きを置いた“AIベースボール”。監督も、データを活用できる人に委ねたい、というのが本音なんだと思います」
そんな思惑に合致する人材に白羽の矢を立てるべく、水面下では南場オーナー自ら、新監督選びに出向いている様子。
夏以降に、南場オーナーが面会を重ねた面々は栗山英樹氏(64)、古田敦也氏(60)と球界きっての知性派の名が並ぶという。背景にあるのは親会社である株式会社DeNAの経営事情だ。

「2026年3月期の決算報告書を見る限り、DeNAの営業利益は138億円。そのうち、40億円はベイスターズを含んだスポーツ事業で稼いでいる。南場オーナーとしても稼ぎ頭のスポーツ事業を成功させるべく、チームを優勝させられる監督が欲しいんです」(前出のスポーツ紙記者)