浅草キッドの玉袋筋太郎が、“昭和オヤジ”としての矜持とユーモアを胸に、同世代にエールを送る人生コラム。ともに令和を生き抜く、イケてる“老Guy”を目指そう。
前回に続いて、熟年別居、スプリット婚について。
子育てが終わって、「これから、ゆっくり夫婦の時間を過ごそう」なんていうのは幻想だったね。あくまでも俺の場合だけど。
現状、妻と会うのは週に1回とか2回。会わない週もあったりするけど、そのくらいのペース。意外と一人の時間ってのは大事でさ。
金銭的に厳しかったり、まだ子供が幼い場合、なかなか別居に踏み込めないだろうけど、関係がギスギスしたらスプリット婚という選択肢もありだと思うよ。
それで、慣れてくるとユートピアなんだ。かみさんもユートピアだと思ってるんじゃないかな。
だからといって別居をいいことに、やけっぱちになって、女遊びしてるかといえば、そんなことはないからね。もちろん、俺のライフスタイルがベストってわけじゃない。人それぞれだよ。
「夫婦生活は我慢比べ」なんて言うけど、何の苦もなく添い遂げる夫婦にとっては、「我慢比べでも何でもない」って意見もあるでしょう。それは、ご立派! 姑と一緒に暮らすパターンもある。俺も経験したけど、我慢のレベルがもう一つ上がるんだ。