■“仕事が絶えない”小日向文世の意外な強み
仕事の絶える様子がない小日向――ドラマ制作会社関係者はこう言う。
「小日向さんがここまで引っ張りだこなのは、1つは言わずもがな演技力の高さ、演技の素晴らしさですよね。ストレートに優しい役も、怖い役も、表向きは優しいけど裏がある役も、なんでもやれる方ですよね。
そして、小日向さんがドラマや映画にキャスティングされまくる理由がもう1つあるんです。それは、圧倒的なコミュニケーション能力。小日向さんがいる現場はとにかく楽しい空気感になり、良い雰囲気で撮影を進められると。
そして、現場が盛り上がる要因として言われているのが、小日向さんが無類の“芸能ゴシップ好き”ということ。小日向さんは、聞きたい“噂”を共演相手に堂々と聞くんですよね」
小日向は、2020年2月に舞台『ART』の取材会に出席した際、共演者の大泉洋(52)に「子どもみたいで、芸能界のゴシップも好き。(渦中の人物に)あっけらかんと“それホントなの?”と聞いちゃう」と評されたこともある。
「大泉さんが言うように、小日向さんは熱愛報道が出るなどした女優と共演すると、あけすけに“あれ本当なの?”と聞くといいます。過去には共演した石原さとみさん(38)や、長澤さんにも現場で堂々と質問していたそう(笑)。
ひとつ間違えるとマズい空気感にもなりそうですが、大ベテランの一流俳優である小日向さんが無邪気に話題に触れることで、現場の気まずさが払しょくされるところもあるそうです」(前同)
出演俳優に熱愛話が報じられたりすると、大抵のスタッフや共演者はどうしても遠慮してしまうもの。プライベートな話題のため触れるに触れられず、気まずい空気が流れてしまうこともあるだろう。
「ですが、小日向さんは本当に“ただのゴシップ好きのおじさん”という感じで、堂々と聞くと。それに対して聞かれた相手も“何言ってるんですか、言えるわけないでしょう(笑)”という感じで対応し、雰囲気がほぐれて場がなごみ、現場の雰囲気が明るくなって撮影がスムーズに進むそうです。
主演女優が番宣で稼働する際にも“小日向さんが一緒だと場が和むから”という理由で同席をお願いされることもよくあるようです。小日向さんの仕事が絶えない背景には、演技力の面以外のそうした“意外な強み”もあるようです」(同)
来年1月には72歳になる小日向だが、今後もテレビ、映画館で彼の素晴らしい演技をずっと見られそうだ。