■STARTO社タレント出演のドラマ&バラエティのTVerはよく回るが……
10月13日21時からは、『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)の2時間SPが放送され、世帯9.9%、個人6.0%、コア5.4%を記録。22時台には『報道ステーション』(テレビ朝日系)が放送され、世帯9.0%、個人5.2%、コア1.7%だったという。
前出の民放キー局関係者は話す。
「『報ステ』はいつも通りの安定した世帯・個人視聴率でしたが、帰宅後、就寝前にニュースを知りたい人がしっかりと見ていますよね。
『月曜から夜ふかし』は3月24日の放送回のインタビューを巡り、放送倫理・番組向上機構(BPO)が《放送倫理違反があった》とする大問題もあって揺れていますが、それでも多くのファンがついている人気番組で、世帯・個人・コアのいずれの視聴率も飛び抜けていいですよね。
一方で『timeleszの時間ですよ』の数字は相当厳しかった。特に、timeleszは若い層に多くのファンがいるはずで、若年層の数字であるコア視聴率は高くなるはずが、1.6%。『報ステ』の1.7%をも下回り、これは大誤算といったところではないでしょうか。
同時に世帯も個人も厳しく、これを受けて“TBSが『timeleszの時間ですよ』をレギュラー化するのは不可能だろう”と言われていますね。
『タイプロ』を経て人気爆発。8人体制になって以降、timeleszはある意味で“バブルのような状態”だったと言えそうです。各局、“他局に後れを取るな!”とこぞって彼らを起用し、冠番組を作ろうと必死で動いていましたが、今回の『timeleszの時間ですよ』の数字を見るに、地上波テレビにおいては、まだそこまでパワーはないという実態が明らかになったのではないでしょうか」
メンバーの橋本は10月3日スタートのドラマ『ひと夏の共犯者』(テレビ東京系)の主演に抜擢されたほか、松島は10月4日スタートの『パパと親父のウチご飯』(テレビ朝日系)で白洲迅(32)とともにダブル主演を務めている。寺西は10月17日スタートの『ラーメンD 松平国光 Season2』(日本テレビ系)に出演中だ。
また、菊池は26年1月期に極楽とんぼ・加藤浩次(56)が監督を務める連続ドラマで主演に起用されていると報じられるなど、メンバーそれぞれの活躍も目覚ましい。
前出の民放キー局関係者は続ける。
「STARTO ENTERTAINMENTのタレントには熱心なファンがついていて、CDも売れますし、コンサート動員数も凄まじいものがある。彼らが出演するドラマやバラエティ番組もTVerでよく回りますからね。ただ、よく回るのは、ファンたちが繰り返し見てくれるから、というのがあるようです。
各局、配信の再生数を見て“STARTOグループは凄まじい人気を持っている”となって、同社のグループにオファーをして出てもらう。しかし、結果はそうでもない――ということはままあるんです。今回の『timeleszの時間ですよ』の厳しい数字も、同様のものなのかと。
熱心なファンがついていることは“強み”ではありますが、より多くの人に見てもらわないと成立しない地上波番組においては、それだけでは足りないということですね」(前同)