■日本酒にもビールにも合うコンビニ鍋

 すき焼きと並ぶ人気の鍋料理・おでんは、コンビニ各社が力を入れている。今回は、ファミマの『和風だし香るおでん』(320円)をピックアップした。

「昆布のうま味が利いたツユが特徴。そのツユがたっぷりしみた極厚の大根が絶品でした。お好みで、酒とめんつゆを加えて煮込むと、コクが出て、専門店にも負けない味になります」

 また、ファミマの『かつおと昆布の一番だしを使用した白だしおろし豚しゃぶ』(438円)は、

「大根おろしをたっぷりのせた“みぞれ鍋風”で、白菜やニンジンの甘さが心地よい。ポン酢で、さっぱりもよし、日本酒と合わせて、しっぽり楽しむのもよしです」

 一方、セブンイレブンの『キムチ鍋』(462円)はスタミナ満点の味。

「マイルドな辛さで食べやすく、肉や野菜も豊富で、食べごたえがあります。

 卵を足して、白ご飯にかけて、韓国料理のカルビクッパのように食べれば、元気が出ること間違いなし。疲れた夜や、もうひと頑張りしたいときに、ぜひ」

 そして、田沢氏がイチ押しに挙げたのが、ローソンの冷凍コーナーに置かれている『ナガラ食品 ホルモン鍋』(451円)。

「ピリ辛のスープにホルモンが、たっぷり入った一品。ニンニクも効いて、ビールのお供にピッタリです。商品の見た目が地味ですが(笑)、味は一級品。隠れた名品と言えます」

 秋の夜、晩酌のお供は、これで決まり!

田沢竜次(たざわ・りゅうじ)
元祖B級グルメライターとして活躍。映画評、書評、60~70年代B級カルチャーなどにも精通する。著書に『B級グルメ大当りガイド』『ニッポン映画戦後50年』など