「新しい夢ができました。この1年間、いろいろな可能性を考えているなかで、私にとって、どうしてもまた挑戦したいもの……それはプロレス一択でした」
芸人・やす子に対するSNSでの不適切発言が問題となり、昨年8月から活動休止していたタレントのフワちゃんは、女子プロレス団体『スターダム』の11月7日の後楽園ホール大会でそう語った。さらに冒頭の言葉に続けて、こうも宣言したのだ。
「反省やみそぎのためではありません。私にとってプロレスは、3年前のテレビ番組の企画で挑戦して以来、ずっと大切に思ってきた存在です。命をかけて戦う覚悟のある者しか上がれない舞台です。そんな大好きなプロレスに本気で向き合う覚悟を持って、今日はご挨拶に来ました」
約1年3か月ぶりに公の場に姿を現し、活動再開を発表。彼女が新天地に選んだのは、2022年10月にプロレスデビューを飾ったスターダムのリングだった。フワちゃんはデビュー戦で葉月選手とタッグを組み、上谷沙弥選手&妃南選手に挑戦するも敗戦。勝利には届かなかったが、抜群の身体能力で観客を驚かせた。
そして、12月29日の両国国技館大会に参戦することが決定。Xでは、すぐさま「フワちゃん」がトレンド入り。彼女への注目度の高さがうかがえる一幕だった。
それから1週間――フワちゃんの電撃復帰に際し、本サイトはスターダムの代表取締役社長・岡田太郎氏にインタビューを行ない、採用の舞台裏について聞いた。
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──11月7日の後楽園ホール大会でフワちゃんがリングに登場すると、どよめきと歓声が上がりましたが、どんな気持ちでしたか?
「多分誰も予想がつかない展開だったので、最初に彼女の名前が発表されたときは“本当に?”って戸惑いと疑いの声が聞こえてきましたが、実際に登場したときのお客さんの興奮ぶりが今まで経験したことのないような反応で、自分もドキドキしましたね」(岡田社長=以下同)