■フワちゃんの復帰にSNS上では賛否も…

──彼女の復帰に対して、SNS上では応援の声もネガティブな意見も双方ありますが、どう受け止めていますか?

「賛否の割合は正直言って分からないですが、当社のXアカウントのフワちゃんに関しての投稿は、他の選手と比べて普段の何倍、何十倍、何百倍っていうインプレッションがありました。これはビックリしたというか、さすがの注目度だなと思いました。

 批判の声というか、マイナスな意見も少なからずあったのは事実です。逆に、“頑張れよ”というポジティブな意見もたくさん届いています。フワちゃんがプロレスで復活するにあたっての決意は、多くの人の心に突き刺さったんだなと感じています」

──どういう流れで採用が決まったのか教えていただけますか。

「実は今年4月のアメリカ大会に、フワちゃんが見に来てくださって……。完全な初対面ではないんですけれども、そこで初めて挨拶をさせていただきました。その後、夏に彼女から正式に打診がありまして、何回かミーティングを重ねていくうちに“一緒にやりましょう”と。そして、9月下旬頃から練習を始めているというのが現状です」

──フワちゃん採用決定に至るまで、葛藤などはありましたか?

「経営者としては、ネガティブな意見が絶対に来るというのは分かっていました。自分としては、その過去の行動について擁護するつもりはないですが、彼女を入れたことによる効果はどうなるのかと。そういう葛藤がありました。

 でも、彼女のプロレスに対する熱意と情熱にあふれた姿勢は、スターダムという会社に大きくプラスになると判断しました。それがお金の面、集客の面だけじゃなくて、いろんな告知効果、宣伝効果なども含めて絶対的にプラスになると考えています。

 どちらかというと、経営判断として“よし、行くぞ”と。もちろん各グループにも相談、報告はしました。そして、採用となりました」

──稽古場でフワちゃんを見ていて、気づいた変化はありますか?

「やはり、体はできてきているなと感じます。この休みの期間に、海外の道場を巡っていたと彼女も自ら発信しているように、世界でプロレスの練習をしていたというところが、1番大きいなと思っています。しっかりとトレーニングを積んでいるなという印象がありました。

 私が練習で見させていただいたときに感じたのは、プロレス的な所作がよりサマになってきたなと。海外留学での経験が彼女の肉体にオーラとして宿っているようで、それを試合で発揮するために、今は日本で練習を重ねているんだなと感じました」