■“7”が持つ特別な意味

 では、仏教はというと、“7”が特別な意味を持ちます。

 仏教には、人は死後、6つの世界を巡るという“六道”の教えがあります。そして、この六道を超えて悟りに至ることから、6の次の数字である7は迷いから脱する象徴とされています。「初七日」や、「四十九日(7×7)」など、仏教の儀礼で、7が重んじられるのは、そのためです。

 キリスト教でも7は特別です。

 神は6日間で世界を創造し、7日目に安息日を設けたという教えに由来し、7は、完全を象徴する神聖な数字になりました。聖書に、「七つの教会」、「七つのラッパ」などが登場しますが、いずれも神の計画の完全性を暗示しているそうです。

 ちなみに、私たち日本人にも身近な“ラッキーセブン”という言葉ですが、野球のラッキーセブンに関しては、聖書は無関係。諸説ありますが、1885年のメジャーリーグの試合がきっかけでできた言葉だと言われています。

 偶然の一致とはいえ、特定の数字が国や宗教を超えて愛されているのは、本当に興味深いですよね。