■「私の心の叫び、みたいなものです」

 作品の編集そのものに北川氏は、

《配信するために、音楽や諸々の権利関係のクリア、尺調整、いろんな方々の手を煩わせていると思います》

 と、理解を示すコメントも残しているものの、

《ただ、本当のロンバケを見てみたい、と思った方。どうぞ、Blu-rayを、DVDを、買わなくていいです。何かの形で見てやってください。それが、あの時の私たちが命を賭けたロンバケです》

《作り手の、強い強いこだわりで、読んでいて見苦しいかもしれません。もしかしたら、そんな違わないよ?と言われるかもしれません。

 でも、言っておこう、と決めました。少なくとも私は、配信が見られません。あの時、いや、もう死んじゃってる人もいるかもしれないけれど(います)、私たちが作ったのとは、少し違うものです。それでも、もちろん配信は嬉しいです。

 でも、もし、配信でロンバケに興味を持ち、本当に1996年にオンエアされたそのもの、に触れてみたい人がいれば、DVD、Blu-rayは原型のままだと思います。あえてリンクは貼りません。宣伝ではないので》

 そうファンに呼びかけ、

《私の心の叫び、みたいなものです》

 と、締めた。

「著作権の都合で、オンエア版と配信版でBGMが差し替えられていることは、珍しい話ではありません。稀ですが、ドラマでも一部シーンがカットされることがあることもある。

 ただ、北川さんのツイートからは、フジテレビサイドから連絡がなかったことを感じさせますよね。そのことが、制作者のひとりとしてどうしても思いを言いたくなった原因なのではないでしょうか……」(前出の制作会社関係者)

 3月28日には《TVerで6位と7位がロンバケと夕暮れ並んでて、なんとも言えない》とつづったり、『ロンバケ』が『TVer』で受け入れられていることは好意的に見ている北川氏。4月10日からはその『ロンバケ』と同じ月9で、こちらも同じく主演を務める木村拓哉の『風間公親 ー教場 0-』がスタートするが、今回の「心の叫び」の今後の展開は――!?