今季はAクラスに踏みとどまったが、首脳陣はゴタゴタの末に退団……。“球界の盟主”弱体化の真相は何か!?
リーグ連覇どころか、その後のCSでもあっさりと敗れた阿部巨人が、さらなる激震に見舞われた。
すでに退任が発表されていた二岡智宏1軍ヘッドコーチらに続き、桑田真澄2軍監督までもが、チームを去ることになったのだ。
「球団はフロント入りを要請したようですが、実質的には“若手の伸び悩み”を理由にしたクビ宣告。当の桑田氏が“残る”と言わないことも見越したうえで体裁を取り繕った格好です。
チーム内には信奉者も多かっただけに“これでは来季、最下位転落もありえる”と悲嘆する向きもあります」(元スポーツ紙デスク)
空いたポストには、前DeNAコーチの石井琢朗氏が就任すると11月4日に発表された。
「石井氏は巨人でもコーチ経験がありますが、そのときは当時の原辰徳監督と対立して退団。指導力には定評がありますが、球界屈指の一言居士で、DeNAでもフロントと揉めたと聞いています。阿部監督と合うかどうか……」(前同)
球団に近い関係者の話を総合すると、阿部・桑田両監督の確執は昨季の途中から露見していたという。
「若手投手の昇格要請に対して、桑田氏のほうが“まだ時期尚早”とOKを出さなかったことが、たびたびあった」(球団関係者A氏)
そして今季、事件が起こったーー。
「9月14日、負けたら勝率5割で並ばれるDeNAとの直接対決、先発を託されたのは2軍で調整していた赤星優志(26)でした。でも、初回に無死満塁のピンチを作ると、右肩痛を訴えて降板。敗戦後、阿部監督が“2軍監督は何やってるんだ!”と激怒していたんです。でも、無理に1軍に上げたのは阿部監督本人なんですけどね……」(前同)
別の球団関係者B氏が、こう声を潜める。
「本来なら二岡ヘッドが橋渡し役になるべきですが、年長で理論派の桑田さんに、当の二岡さんは直言できなかった。もっとも阿部監督とすれば、球団マターで入閣した二岡さんには思い入れもない。阿部監督にしてみれば“目の上のたんこぶ”を一掃できて良かった、というのが本音でしょう。
その言葉通り、来季の巨人はオフェンス、ディフェンス、バッテリーの3部門に、それぞれチーフを置く新体制へと組織を再編した。
「阿部監督は、この人事に“密な連携を取るため”と語っていますが、要はトップダウン型の体制にしたということ。事実上のナンバー2に当たるオフェンスチーフには、母校・安田学園高の先輩でもある橋上秀樹作戦戦略コーチが就きました」(B氏)
より“阿部カラー”が色濃く反映された人選だ。
「うるさ型の駒田徳広さんに代わって、背広組から復帰の会田有志3軍監督も、中大出身で“子飼い”の後輩。分かりやすい“身内びいき”です」(前同)
来季は、阿部監督も契約最終年を迎える。
「V逸ならクビは確実。一連の人事は阿部監督を監督に据えた山口寿一オーナーの“最後ぐらい好きにやらせてやれ”という親心なんでしょう」(前同)