菅田将暉(32)主演、三谷幸喜氏(64)脚本によるフジテレビ水10ドラマ『もしもこの世が舞台なら、 楽屋はどこにあるのだろう(『もしがく』)』の第9話が、11月26日放送された。
同回の終盤には、人気俳優の小栗旬(42)が登場。事前告知なしのサプライズ登場だったこと、役柄が“世界のニナガワ”こと、日本を代表する演出家・蜷川幸雄さん(享年80)役であることから、話題沸騰となった。
【以下『もしがく』ネタバレを含みます】
『もしがく』は、1984年(昭和59年)の東京・渋谷「八分坂」(架空の街)を舞台にした青春群像劇。主人公は横暴すぎて劇団から追放された、蜷川幸雄に憧れるシェイクスピア好きの演出家の卵・久部三成(菅田)。彼がストリップ劇場「WS劇場」でダンサーをしている倖田リカ(二階堂ふみ/31)と出会い、そこで働くことになるが、劇場は採算が取れておらず、さらに風営法の改正によって閉鎖寸前の状態。久部は起死回生の一手として、「WS劇場」のメンバーでシェイクスピア演劇をやることに。しかし、思うように客は増えず、しかも諸々の事情でメンバーが少しずつ抜けていって――というのが、これまでの流れ。
小栗が出演した第9話では、シェイクスピアの『冬物語』を上演するまでが描かれた。意気込む久部だったが、本番では「WS劇場」の一員・トニー安藤(市原隼人/38)の遅刻の穴埋めを強いられ、舞台がめちゃくちゃに。
落ち込む久部だったが、上演後“あなたに会いたいという人がジャズ喫茶で待っている”と仲間に教えられたことで店を訪ねると、そこには黒いニット帽をかぶったおでこの広い男性が。「今日の舞台、観させていただきました」「(名乗らず)失礼……。(帽子を取って)蜷川幸雄です」と、あいさつされ、彼の大ファンである久部は感動のあまり言葉が出ない――という展開だった。
小栗の登場と配役に視聴者は沸騰。
《若い頃蜷川幸雄の舞台で厳しく扱かれた小栗旬がその蜷川幸雄を演じるなんてどんな心持ちなんだろうな》
《小栗旬が蜷川幸雄役ってすごいな……蜷川組で育った人やんけ……》
《蜷川幸雄ー!??!なんともエモい配役ですな…》
《旬くんが蜷川幸雄役 おでこ!! 旬くんがまさか出てくるなんて!》
《最後におでこが異常に広い蜷川幸雄が出てきて全部持っていった》
といった、驚きの声が多く寄せられている。
「小栗さんは、2003年の舞台『ハムレット』を皮切りに、『お気に召すまま』、『カリギュラ』、『ムサシ』など蜷川さん演出の舞台に何度も立っていたことで知られます。小栗さんが蜷川さんを師として仰いでいたことも有名ですから、視聴者も感慨深いのでしょうね」(女性誌編集者)