■イエス・キリストは双子だった?

 日本にクリスマスが伝わったのは、16世紀半ばです。1549年、宣教師フランシスコ・ザビエルが鹿児島に上陸し、同年から日本でもクリスマスが祝われたと考えられています。1552年には、周防国山口(現在の山口県)でカトリックの宣教師たちがキリスト降誕祭のミサを行ったという記録も残っています。

 その後、江戸幕府の禁教令や第二次世界大戦がありましたが、クリスマスを祝うという風習は日本に残り続けました。ちなみに、宗教的な行事から今のような華やかな商業イベントへと変わったのは、明治時代の頃だそうです。

 さて、そんな日本と深い関わりを持つクリスマスですが、イエス・キリストもまた日本と縁があるのをご存じでしょうか。というのも、青森県新郷村(旧・戸来村)には、なんとキリストのお墓があるんです。

 私が聞いたのは、イエス・キリストは双子で、ローマ帝国に磔にされたのは弟さんのほうという話です。

 キリスト教の物語では、イエスはエルサレムのゴルゴダの丘で十字架に磔にされますが、新郷村の伝承では、十字架にかけられたのは弟で、イエス本人は難を逃れて日本へ渡り、3人の子供に恵まれ、120歳まで生きたと伝えられています。