A子:最近、夫と話してても、“ちゃんと聞いてる?”って思う瞬間があって

B子:あぁ…それ、わかる。責めるほどのことじゃないんだけど、モヤっとするよね

A子:そう。忙しいのもわかってるし。でも、ただ話を聞いてほしいだけなの。こないだ友達に言ったら、贅沢な悩みだねって言われて(笑)

B子:わかる! 私も、Aちゃんにしか話せない話、たくさんあるもん   

 自分の内に秘めた思いに、共感してくれる他者がいること──。

 人生は長いからこそ、本音を話せる存在は救いである。けれども、誰かに打ち明けたい悩みや相談も、性格・環境・価値観の違いから言い出せなかったり、逆に身近すぎる人間だからこそ話しづらいといった局面もあるだろう。

 優しい人ほど、「一人で我慢するしかないか」と抱え込んでしまうのかもしれない。でも、もし“同じ立場の理解者”に出会えたなら、あなたはどれほど救われるだろう。

 そんな切なる思いに応えてくれるサービスの一つが『カドル-既婚者マッチングアプリ』だ。

「結婚後の生活をより豊かにする」を掲げ、2022年にサービスを開始したカドル。既婚者にとって、家庭でも職場でもない等身大の自分でいられる場所を提供することを理念とし、既婚者同士でのさまざまな形の出会いや交流を生み出してきた。

 そして、同アプリは、2025年5月から“同性同士のマッチング機能”を実装。既婚者マッチングアプリ業界初の試みだという。そんな新たなマッチングの形が今、じわじわと広がり始めている。

■既婚者マッチングアプリ業界初! 今年実装された“同性マッチング機能”のリアル

 本サイトが実際に『カドル』を利用しているユーザーの声を聞いてみると、

「同じ“ママ”という立場だからこそ話せる本音があった」(30代/女性)

「自分の家庭を大切にしたまま、育児や生活の悩みを分かち合える友達が見つかった」(20代/女性)

「男同士の距離感で趣味の話ができるのがありがたい。家族ぐるみで遊べる仲間ができた」(30代/男性)

「既婚者同士だからこそ安心して関われる。既婚であること自体が共通点になるとは思っていなかった」(40代/男性)

 いつもの日常を送っていては実現しえなかった、新たな関係値の友人との出会いが広がっている。注目の“同性マッチング”サービスはどのような盛り上がりを見せ、どこを目指すのか。本サイトはカドルの広報担当者である渡辺さんにもインタビュー取材を行い、本サービスの現在と未来について聞いた。まずは、ユーザーからの反響についてどう受け止めているかについて。

「同性マッチング機能は、リリース直後から私たちの想像以上の反響いただきました。なかでも圧倒的に多かったのが、“同性同士のほうが話しやすい”や“自分の気持ちを理解してもらえる”という声です。

 実際に、同じ境遇の同性との対話によって気持ちが整理されて前向きになった、夫婦関係や家庭の雰囲気が改善したという報告をいただきます。私たちはサービス開始時から、既婚者同士が共感し合える、家庭や職場以外で安心して交流ができるプラットフォームをつくるという理念を掲げて活動してきました。共通の立場や価値観を持つ人とつながり、既婚者の交流の可能性を広げ、多様な寄り添いのかたちを実現することが、カドル誕生の根幹にあります」

 結婚後の孤独感、育児や家事の負担、仕事と家庭の両立、パートナーとの価値観のズレ──。こうした悩みを抱えるのは自分だけではない。そして、その悩みは“身近な同性の友人”や“気の置けない異性”ではなく、“自分と同じ立場の同性”だからこそ深く分かち合えることもあるのだ。

 では、カドルはどのような悩みを抱えているユーザーに刺さるサービスなのか。さらに具体的なユーザーからの声を教えてもらった。

■「ワンオペ気味な状況を『大変だよね』と受け止めてもらえて、涙が出た」──さまざまなユーザーたちの“リアル”な声

 カドルで同性マッチングしたユーザー同士が、最も悩み相談を交わしているのは【育児・家事まわり】についてだ。同じ年頃の子を持つ親同士、同じような生活リズムや家事負担を抱える者同士なら、前置きなしで一気に本題へ入れる。生活感まで共有できる“距離の近さ”が、早期の相互理解を生んでいる。

「夜泣きやイヤイヤ期のつらさを、細かく説明しなくても分かってもらえるのが本当に救いになっている」(20代/女性)
「ワンオペ気味な状況を“大変だよね”と受け止めてもらえて、涙が出た」(30代/女性)

 このほか、【仕事と家庭の両立、キャリアの悩み】も話題にのぼるという。学生時代の友人とは、今や職種や収入もバラバラに。旧友と話しづらい会話でも。

「同じ年代の同性に相談したら、自分だけじゃないと分かって心が軽くなった」(30代/女性)
「家庭や職場では言いづらい本音を聞いてもらえて、明日からも頑張ろうと思えた」(40代/男性)

 センシティブな【夫婦関係の悩み】や細々とした【家事分担の悩み】も多いという。

「夫には言いづらい家庭の本音を聞いてもらえたことで気持ちが整理できた」(30代/女性)
「話すうちに自分の譲れるラインが見えてきて、結果的に夫婦の会話も増えた」(30代/女性)

 カドルでの出会いが、夫婦喧嘩を直接解決する“特効薬”になるわけではない。でも、気持ちを整理するクッションとして機能し、その結果として関係が和らいでいくケースも多く報告されている。

 同性同士でマッチングしたユーザーたちは、お互いに何を望んでいるのだろうか。実際に寄せられた声を基に渡辺さんに分析してもらった。