シーズンが終わり、各チームが補強に本格始動。魑魅魍魎が跋扈する球界で浮上した“マル秘ネタ”を緊急公開!

座談会出席者
A氏:スポーツ紙デスク。スポーツ紙一筋30年。球団上層部に太いパイプ。
B氏:スポーツライター。球団職員から記者に転身。現場情報に自信アリ。
C氏:週刊誌記者。ネタは足で稼ぐ週刊誌記者。大リーグ事情にも精通。

――2025年を総括するとしたら、やはりトップはミスターこと、長嶋茂雄氏の死去になるでしょうか。

 去る11月21日に東京ドームで行われた『お別れの会』には3万2400人もの人が献花に訪れた。長年取材してきた我々としても改めて、その偉大さを思い知らされたね。

 長嶋茂雄賞の創設も正式に決まりましたが、実際、これ、どうなんでしょう。誰がどうやって選ぶのか。沢村賞と違って多くの人がリアルにその活躍を知るだけに、選考基準からして一筋縄ではいかない気が……。

 確かに。その死去直後から創設を提唱していた張本勲さん(85)などは「お別れの会に間に合ってよかった」と、安堵のコメントもされていましたけど、長嶋さんと遜色のないレベルで“ファンを魅了した”と言える選手なんて、今世紀以降でも数えるほどでしょう。

 落合博満さん(71)も、「今の球界には見当たらない」と、きっぱり断言していたほど。それこそ張本さんが元気だった頃だったら、誰が選ばれても、大半の選手が「喝!」と叫ばれていたんじゃないかな(笑)。

 まぁ、同賞を「待ちに待った賞」とした王貞治さん(85)でさえ、「いずれは王貞治賞も作られますね」と話を振られて、「私はミスターほど功績を残していない」と応じたと聞くからね。そうなったらもう、お眼鏡に適うのは大谷翔平(31)ぐらい。日本球界に限るなら、しばらくは、「該当者なし」ってことになりかねない。

 個人的には、それでもいいと思いますけどね。レジェンドの功績を称えるのと、その名を冠した賞を作るのは必ずしもイコールじゃない。ゴルフコンペじゃないんだから、乱発しすぎは絶対によくないでしょう。

 それはそう。まぁ、権威を保つ意味でも、トリプルスリーを3度やった全盛期の山田哲人(33)ぐらいの成績は残してほしい。それくらい圧倒的な成績でなきゃ、多かれ少なかれ炎上は必至だとも思うしね。