■2019年に公取委がジャニーズ事務所に「注意」

 公正取引委員会委員長の古谷一之氏は「『競争なくして成長なし』の基本的な考え方の下で、公正な競争を担保する市場の機能を通じて適正な分配を実現するためにも競争政策の担う役割は少なくないと考えています。(中略)様々な分野での公正な取引環境の確保に寄与できるよう、公正取引委員会の任務を着実に果たしていきたいと考えております」と、令和5年の年頭所感を出している。

 東京五輪・パラリンピックのテスト大会関連業務を巡る談合事件にも、公取委のメスが入り、電通、博報堂などの複数の超大手企業に東京地検特捜部と公取委の捜索が入ったことからも、公取委が強硬姿勢を貫いていることがうかがえる。

 公取委といえば、2019年7月、元SMAP新しい地図稲垣吾郎(49)、草なぎ剛(48)、香取慎吾(45)を番組に出演させないよう、ジャニーズ事務所がテレビ局に圧力をかけたとして公取委に注意を受けていたことを報道各社が報じ、世間に大きな衝撃が走ったことも記憶に新しい。

■キンプリ脱退組の3人も変わらず活躍できる!?

「今後、その公取委がより厳しく、芸能事務所の動向をチェックするようになるというんです。一度注意を受けたジャニーズ事務所がタレントやテレビ局に圧力をかけるようなことはありえません。ただ、民放キー局のジャニーズへの“忖度”はいまだに根強くありますからね。

 今後は直接的な圧力だけではなく、テレビ局サイドの行きすぎた忖度にも、メスが入ることになるのではないでしょうか」(前出の芸能プロ関係者)

 公取委の動きを考慮すると、5月22日にKing&Prince(キンプリ)から脱退する平野紫耀(25)、岸優太(27)、神宮寺勇太(25)も、ジャニーズ事務所退所後に地上波の番組に出やすくなりそうだ。