■『くら寿司』広報が語るプレミアム化への思い

 では、なぜ『くら寿司』がこのようなプレミアム業態を本格化し始めたのか。『くら寿司』の広報部にその理由を聞いた。

「『無添蔵』は2005年に大阪でスタートし、現在は大阪に4店舗、そして今年ついに東京に初出店しました。

 昨今のインバウンド需要で高価格が受け入れられやすくなったこと、またコロナ禍以降のデリバリー食が増えたことで、外食には“非日常感”が求められるようになっています。そうした背景を受け、国内出店の新たな選択肢として本格的に関東進出に乗り出しました」

 隠れ処のような空間で楽しめる「日常の中の “非日常”」をコンセプトとした『無添蔵』。ゆっくりと食事を楽しみたい大人の顧客に人気が高いという。

「『くら寿司』では、期間限定商品として提供している食材も、『無添蔵』ではレギュラーメニューとして提供可能。天候次第ではありますが、新幹線で福井県から運んできた“新幹鮮魚”や生マグロなど特別感のある商品も多数ありますし、地酒など、お寿司やお料理と相性の良いアルコール類を充実させているのも、大人なお客様から好評ですね」(前同)

 高級店さながらの味わいと、贅沢空間を体感できるくら寿司の新業態。“大人の回転寿司“でちょっとリッチな気分を楽しみたいときにおすすめだ。