■人類を5色で表す伝承が熊本にも!
竹内文書を世に広めたのは、竹内巨麿(たけうち・きよまろ)という人物です。彼は越中・富山の生まれで、地元の旧家・竹内家の養子となり、祖父から竹内文書の原資料となる書物や、神宝を譲り受けました。そして、磯原町に『皇祖皇太宮神宮』を創設。自ら興した天津教の布教に努めながら書物の解読や研究をし、成果を公開したそうです。
ちなみに、キリストのお墓があるとされる青森県新郷村の『キリスト伝承館』には、竹内文書の解説展示があります。キリストが、なぜ日本を訪れたのか。詳しく紹介されているので、興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。
また、熊本県上益城郡山都町にある『幣立神宮(へいたてじんぐう)』の社宝に、“五色神面(ごしきしんめん)”という木のお面があります。
世界の人類を、赤(ネイティブアメリカン、ユダヤ人、アラブ人など)・白(ヨーロッパのコーカソイド)・黄(東アジア系)・黒(アフリカ系、インドのドラヴィダ人など)・青色(北欧系コーカソイドやスラブ人など。分類は諸説あり)の5つの色で表したもので、幣立神宮の伝承では、それら人類の大本は日本人なんだとか。関連性は定かではありませんが、前述の竹内文書の五色人の話と、よく似ていますよね。
真偽を巡って議論が尽きない竹内文書ですが、その世界観に引き寄せられる人が多いのも、また事実。
次回は、竹内文書にも似たアメリカ発の啓示の書「オアスペ」を取り上げますので、お楽しみに。
貴乃花光司(たかのはな・こうじ)
1972年8月12日、東京都生まれ。88年、藤島部屋に入門。92年の初場所で、史上最年少の19歳5か月で幕内初優勝。兄・若乃花と「若貴フィーバー」を巻き起こす。94年11月に第65代横綱に昇進。幕内優勝22回。生涯戦歴は794勝で、「平成の大横綱」と呼ばれた。2018年に日本相撲協会を退職し、現在はテレビ、講演会等、幅広く活躍中。