12月3日に発表された『第6回「進研ゼミ 小学講座」小学生総決算ランキング2025』の流行語部門が話題を呼んでいる。

 これは「進研ゼミ 小学講座」を運営する株式会社ベネッセコーポレーションが2020年から発表しているもので、その年に『印象的だったニュース』や『総理大臣になってほしい人物』などを調査。今年は小学1~6年生の会員1万7507人が回答し、『流行語』部門の1位には「T&D保険グループ新語・流行語大賞」でもトップテン入りした「エッホエッホ」が輝いた。これは“走っているとき、急いで何かを伝えたいとき”に使われる言葉。

 そのほか、2位には共感・同意を示す「それな」、3位には、“イイね、と思ったとき”に使う男性グループ・M!LKの楽曲から、「イイじゃん/今日ビジュイイじゃん」などがランクインした。

 そんななか4位にランクインしたのは「開示だな」だった。発表されたときから、SNSには、

《「開示だな」はなんか嫌だな…… 覚えたての言葉を使うのは子どもらしいっちゃらしいけど、変な使い方しないか》
《喧嘩の捨て台詞が「先生に言うよ」から「プロバイダに情報開示請求するよ」に進化した令和の小学生、強すぎます》
《開示だなはわからないが それ以外は確かに使ってるわ(笑)》

 などの反応が見られている。

 開示とは「発信者情報開示請求」の略で、ネットで名誉毀損などの権利侵害に対し、身元不明なユーザーの個人情報を明かすようサイト運営者や通信事業者に求める法的手続きを言う。近年では著名人が誹謗中傷への開示請求を宣言してニュースになるなどしており、ネット社会を象徴する言葉といえるだろう。

 それにしても、法的手続きにまつわる用語が小学生の間で流行するとは驚きだが──いったい、誰が流行らせたのだろうか。

「辛辣な書き込みに対して“はい開示”などと返信するのはSNSや掲示板でも目にされますが、今回の流行語の火付け役は、大人気YouTuberのHIKAKIN(ヒカキン・36)だといわれています。

 今年2月、ヒカキンがチャンネル登録者数1900万人カウントダウン生配信を行なったところ、配信中に身に覚えのないフードデリバリーが来訪。当初は“多分、ツマキン(妻の愛称)さんが頼んでるわ”としていましたが、過去に自宅が特定されたこともある彼は、リスナーによるいたずらを確信。そこで、“おーい……これ開示だな”とつぶやいたのです。

 その後もカメラに近づいて“……震えて眠れや”“申し訳ないけど本気でいかせてもらうわ”などとユーモラスに注意したところ、同シーンの切り抜きがXやTikTokでも拡散されるなど話題になり、以降、配信などでたびたび口にする“ネタ”のようになりました」(エンタメ雑誌編集者)