2025年7月期放送の櫻井翔(43)主演の土曜ドラマ『放送局占拠』(日本テレビ系)は、ヒット作「占拠」シリーズの3作目。初回の平均世帯視聴率は6.5%(ビデオリサーチ調べ)で好調発進だったが、その後は数字を落としてしまい、全話平均は5.1%と低調。前作、前々作のようにはいかなかった。
同ドラマは、東京都知事選挙に向けた選挙特番を放送中の「テレビ日本」を、妖怪の面で顔を隠した武装集団・妖のメンバーが500人を人質にして占拠。警視庁の立てこもり犯罪対策班(BCCT)の捜査員・武蔵三郎(櫻井)が立ち向かう、タイムリミット・バトル・サスペンス。
これまで通り、視聴者がツッコミを楽しむドラマとして期待された本作。妖が面を取って正体を明かす展開で盛り上げておいて、取ってみれば「誰?」となるおなじみのパターンも健在。序盤では天狗がモグライダー・芝大輔(42)、がしゃどくろが瞳水ひまり(23)だったが、やはりいつもの反応でシリーズらしい作りだった。
ほかにも武蔵の娘・えみり(吉田帆乃華/11)がダクトから脱出したり、武蔵の決めセリフ「ウソだろ…」を、えみりの「ウソよね…」、管理官・和泉(ソニン/42)の「ありえない…」、捜査員・本庄(瀧内公美/36)の「冗談でしょ…」などとバリエーションを増やすなど自己パロディを連発。シリーズのファンにはウケていた。