大泉洋(52)が主演を務めるテレビ朝日系火曜ドラマ『ちょっとだけエスパー』(夜9時~)の最終回が12月16日放送された。
同作は2025年秋ドラマの人気作の1つだったが、最終回放送後にはXでトレンド1位を獲得。そのなかでも特に、妻役の宮崎あおい(40)が大きな注目を集めた。
【以下、『ちょっとだけエスパー』ネタバレを含みます】
連続ドラマ『ちょっとだけエスパー』は、会社をクビになったサラリーマン・文太(大泉)が謎の会社「ノナマーレ」に再就職し、そこの社長・兆(岡田将生/36)飲まされた薬によって“触れた相手の心の声が聞こえるエスパー”に覚醒。そんな彼が世界を救うかもしれない、完全オリジナルのSFラブロマンスだ。
同作は、映画『ラストマイル』(2024年)や連続ドラマ『MIU404』(TBS系/20年7月期)など、社会派作品のイメージが強い人気脚本家・野木亜紀子氏(51)の最新作。
宮崎は、物語の鍵を握る女性・四季役で出演。本来は2026年に兆と出会い結婚するも、2035年に崩落事故で死亡する運命にあった。“兆社長”の正体は2055年の兆で、四季の死を回避するべく、2025年に“干渉”していた。
たとえば序盤の四季は“過去に夫が死んだ”という理由から精神状態が不安定になっていたが、これは兆が未来の技術で10年先の記憶を入れようとした際のトラブルにより、“未来の自分が死ぬ瞬間の光景”を“過去に目の前で兆が死んだ記憶”だと思い込んでしまったことが原因だった。兆が文太を雇ったのは、計画が進むまで、彼を四季の“代わりの夫”にしたかったから。
ところが、四季は兆が“計画が進むまでの代わりの夫”として用意した文太を愛してしまう。さらに自分が未来で死ぬこと、それを回避しようとすると、関係ない大勢の人間が亡くなることも知ってしまう。精神的に追い詰められた四季は、文太と兆の両方を殺すと言い出す――というのが、最終回までの展開だった。
四季はクリスマーケットの会場で起こる事故を利用して“現代の兆”を殺そうとするが、文太は阻止することに成功。最終的に四季は、半年間の記憶を失い、病院で未来の夫となる兆と“再会”。その様子を陰から見守っていた文太たちエスパーは、2人が良い雰囲気になるのを見届け、静かにその場を後にしたのだった。
「『ちょっとだけエスパー』の大筋は、“妻の死を回避したい未来人の陰謀を、彼女を愛した現代人たちが阻止する”というもの。それ自体はシンプルですが、“歴史への干渉”や“分岐点”など複雑な要素が多数絡むチャレンジングな作品でもありました。また、ところどころに描写不足な感じも指摘されており、最終回も、モヤモヤが残る複雑な内容だいう声もありますね」(女性誌編集者)