日々、若者文化やトレンド事象を研究するトレンド現象ウォッチャーの戸田蒼氏が現代のトレンドを徹底解説。今回は、気がつけばなくなりつつあった日常のアレについて。
今年も終わりに近づき、暮らしの中で「いつの間にか終わってしまうもの」への注目が高まっています。健康保険証の切り替えや、販売が終了する限定Suica、さらに長く親しまれてきた携帯サービスの終了など、私たちの生活に関わる“期限”が続々と迫っています。すぐに困るわけではないものの、気づかないまま過ごしてしまうと後からバタつく場面も出てきそう。そんな空気感が広がる年の瀬です。
まず話題になっているのが、健康保険証の廃止です。従来の健康保険証は12月1日に廃止となり、2日から原則としてマイナ保険証に移行しました。期限切れの従来型保険証のみを持参した場合でも、来年3月末までは通常の負担割合で済むよう特例措置が設けられてはいますが、医療現場での混乱も予想され、まだマイナ保険証への切り替えができていない人は早めに手続きを進めておきたいところです。