配信サービスの再生回数で局内新記録が続出するなど、いろいろと話題作が多かった2025年の秋ドラマ。そんな配信や視聴率などの数字は別にして、これからが楽しみになる好演を見せた3人の男性俳優を紹介したい。

 まず、火曜ドラマ『じゃあ、あんたが作ってみろよ』(TBS系)で、夏帆(34)とダブル主演した竹内涼真(32)だ。同作は、谷口菜津子氏の同名ヒット漫画(ぶんか社)が原作で、“料理を作る”というきっかけを通じて、当たり前と思っていたものを見つめ直していく成長&再生ロマンスコメディ。竹内が演じたのは、令和の時代には少し珍しい亭主関白思考な海老原勝男。

“泥酔トラブルを起こした吉沢亮(31)の代役”とも報じられたが、竹内は圧倒的な人気キャラ・勝男を作り上げた。高身長、イケメンだからこそ効果的なコミカルキャラで、その象徴の白下着を竹内が発案したというのが素晴らしい。その役に何が一番効果的なのかわかっている、俳優力の高さゆえのアイデアだ。

 また、共演陣の力も大きかった。心の動きを丁寧に表現していく夏帆がいたため、勝男のまっすぐな性格のキャラも際立った。さらに、ズケズケとダメっぷりを指摘する後輩・南川(杏花/26)、男女間の友情をナチュラルに表現した椿(中条あやみ/28)など、いろんなキャラがハマって、竹内がより輝くことができた。