■紀土 純米酒(平和酒造/和歌山/2,200円)
「“きっど”と読みます。このメーカーの社長は山本さんという方なのですが、山本“KID”徳郁選手とはまったく関係ないそうです(笑)。大きめの酒屋さんなら置いてあるところも多いかな。
基本的には軽やかですっきりした味わいで、スッと飲めます。日本酒初心者でも飲みやすい一本じゃないでしょうか。人に例えるなら“派手なプロポーズはしてくれないものの、毎日、愛情を込めて寄り添ってくれる旦那さん”」(福島氏=以下同)
■酔鯨 特別純米酒(酔鯨酒造/高知/2,965円)
「こちらはスーパーでもよく売られているので、手に入りやすいかと。まずクジラのラベルが可愛いですよね(笑)。食中酒としても秀逸で、とにかくどんな料理にも合うんですよ。お酒のおつまみだけじゃなく、カレーとか生姜焼き定食みたいなメニューにも合います。
味わい的には非常にシャープ。キレもコクもあるけど、あとには残らない。人物に例えると“飲み会で自分の話をしすぎない人”かな。主張が強すぎないところが最大の魅力かもしれません」
酔鯨HPより
■菊正宗 純米樽酒(菊正宗酒造/兵庫/2,879円)
「メジャーなお酒なので、どこでも買えると思います。菊正宗さんは一度ロケで工場見学させていただいたことがあるんですけど、樽へのこだわりがすごいんですよ。口に含むと吉野杉の香りが楽しめるはずです。
魚料理との相性もいい。魚の生臭さを杉の香りが抑えてくれるんですよ。お米の旨味もしっかり感じられるし、キレもあって甘すぎない。例えるなら“黙って座っているだけで場の空気が締まる人”。頼りになる一本です」