■脳をもっとも総合的に使うのは「ピアノ」
一方、楽器の中ではピアノが“脳を最も総合的に使う習い事”と言われています。楽譜を視覚で読み取り、理解し、暗記しながら、両手でまったく異なる動きを同時に行うという高度な作業をこなさなければならないからです。ペダル操作には足を使い、耳で音の強弱や響きを細かく調整することも必要です。視覚・聴覚・運動機能を同時に働かせることで、前頭前野が強力に刺激され、集中力・判断力・感情のコントロールなど、学習に欠かせない能力が鍛えられます。
楽譜を覚えるプロセスでは海馬が活性化されるため、記憶力の向上にも効果的。さらに、左右の脳をつなぐ脳梁が太くなり、情報処理速度が上がるとも言われています。
幼少期にピアノを経験した子供は、その後、ピアノを続けていなくても学習力が高い傾向があるという報告は、こうした脳の変化が背景にあると考えられています。