■『紅白』制作陣が『MAJ』を参考に!?
『MUSIC AWARDS JAPAN』(『MAJ』)は、音楽業界の主要5団体(日本レコード協会、日本音楽事業者協会、日本音楽制作者連盟、日本音楽出版社協会、コンサートプロモーターズ協会)が垣根を越えて設立した、一般社団法人カルチャーアンドエンタテインメント産業振興会(CEIPA)によって創設された国際音楽賞。
第1回の授賞式は25年5月22日に開催され、夜7時30分から10時45分までNHKで生中継された(途中1時間15分間の中断あり)。2回目となる『MAJ 2026』の授賞式は今年6月13日に東京TOYOTA ARENA TOKYOで開催され、やはりNHKで生中継される。
前出の民放キー関係者は言う。
「『MAJ』は、アメリカのグラミー賞を意識しているとも言われ、音楽界が総力を挙げて盛り上げているイベントです。
そして、『MAJ』を生中継するNHKとしても、同イベントを『紅白』ように盛り上げていきたい狙いがあるようです。25年5月に生中継された『MAJ』は、配信サービス『NHKプラス』における視聴数が『紅白』、大河ドラマ、連続テレビ小説・オリンピックを除く全番組で歴代最高を記録するなど、大盛況でした。一方で、視聴率は世帯6.1%、個人3.5%と寂しいものであったことから、今年はより一層盛り上げたいはずと見られていますね」
そんな話もある『MAJ』が、『紅白』にどのような影響を与えるというのか。
「NHKとしては『MAJ』と『紅白』をどちらも成功させたい。そのため、『MAJ』の最優秀アーティスト賞や楽曲が最優秀楽曲賞にノミネートされている人気アーティストを、これからも積極的に『紅白』に出場させていくのではと見られています」(前同)
26年(集計期間は25年1月27日~26年2月22日)の『MAJ』の「最優秀アーティスト賞」エントリー候補には、前述したミセス、Vaundy、back number、RADWIMPS、米津、ちゃんみな、サカナクション、HANAといった、25年の『紅白』出場歌手が多く名を連ねている。
「アーティストとしても、『MAJ』での受賞を狙うにあたり、同賞を生中継しているNHKとの関係は良好であった方がいいですよね。そのため、アーティストの周囲もこれまで以上にアーティストへの『紅白』出場をプッシュしていくと見られます。それによって、25年の『紅白』は例年にも増して豪華なアーティストが集結したのではないかと。同様の現象が26年以降も起こる可能性は高いと見られ、そうなると、もうダウンタウンの『笑ってはいけない』シリーズ(日本テレビ系)の放送もない民放局の番組は『紅白』に太刀打ちができないだろうと言われているということですね」(前同)
新たに始まった『MAJ』との“連動”により『紅白』が強化されるというのか――レコード会社関係者はこう話す。
「まず、NHKが生中継する『MAJ』を盛り上げたいというのはあるでしょうね。ただ、レコード会社がアーティストサイドに、“『MAJ』のために『紅白』に出てください”というのはないと思われます。『MAJ』のキャスティングは民放局の人がやっていますし、NHKもいつまで放送するか分からないですからね。
一方で、『紅白』の制作陣が『MAJ』を参考にしたというのはありそう。25年の『MAJ』にも矢沢さんが出ていましたからね。『MAJ』を見て、“オファーをすれば、こんな大物も出てくれるんだ”と感じた可能性はあるのではと」
いずれにせよ25年の大晦日に息を吹き返した感のある『NHK紅白歌合戦』。民放各局には“お手上げムード”が漂うが、果たして、今年の大晦日はどうなる――。