日々、若者文化やトレンド事象を研究するトレンド現象ウォッチャーの戸田蒼氏が本サイトで現代のトレンドを徹底解説。2026年の新たな旅行トレンドとは……?

 2026年には、国内旅行市場で大きな存在感を放ちそうな新スポットが相次いで登場。さらにインバウンドの流れやテレビドラマの舞台となる効果も重なり、これまでとは異なる旅行地が脚光を浴びそうです。

 まず注目されるのが、2026年4月に開館予定の「奈良監獄ミュージアム」です。明治政府が建設した五大監獄の中で、唯一現存する旧奈良監獄を活用した施設。赤レンガ造りの美しい建築は「日本で最も美しい刑務所」とも呼ばれてきました。

 ミュージアムでは監獄の歴史や矯正教育の歩みを伝えるだけでなく、独房や看守所といった実際の空間に身を置き、自由や法について考える体験が用意されるといいます。

 同じ敷地内では、星野リゾートが手がける「星のや奈良監獄」も開業予定。元監獄施設を改修したホテルに宿泊するという非日常性は、国内外の旅行者に強いインパクトを与えそうです。

 奈良は京都や大阪に比べてインバウンド比率が低く、混雑を避けたい旅行者にとっても、魅力的な選択肢となりそう。2026年のNHK大河ドラマ『豊臣兄弟!』は奈良が舞台となることもあり、歴史への関心の高まりも追い風となるでしょう。

 一方、山梨県では富士急ハイランドが新たな挑戦に踏み出します。2026年に誕生するサンエックスエリアには、「リラックマ」「すみっコぐらし」「たれぱんだ」「センチメンタルサーカス」など、幅広い世代に愛されるキャラクターたちが集結。

 トーマスランドなど子供向けのアトラクションはあるものの、絶叫マシンの印象が強かった富士急にとって、この“癒やし”路線は大きなイメージ転換です。富士山を背景に、キャラクターの世界観に浸る体験は、家族連れや大人世代、さらには海外のファン層にも訴求しそうです。