■小瀧望ら手堅いイケメン陣

 育児なのか、恋愛なのか、キャリアなのか、テーマがぼんやりして分からない初回だったが、とにかく志田(汐川)が抜群によかった。結果を出せずにズルズルと来てしまった色々なモヤモヤを、ラストの自販機の前で小銭を拾うシーンで爆発させた演技は圧倒的。最近はクセ強なサブキャラが多かったが、本作は志田の代表作になるかもしれない。

 顔見せ的なシーンが多かったが、共演の男優陣も手堅い。父親の”まーくん”の候補と見られる、吉沢将生役の塩野、保育士・松岡優太役の小瀧望(29)も的確な演技を見せていた。時を超えたラブストーリーをうたっているので、今後は恋愛にフォーカスしていくのだろうが、キャリアも十分な2人が志田をうまく引き立ててくれるはずだ。

 また、颯太を演じる子役の天野優に関しても、《颯太くんのいろんな「ママ」というセリフが泣けた。嬉しいときも寂しかったときも「ママ」って一言で表現できてて息子と重なり泣いてしまった。子役の子うまいな〜これからどういう風になっていくのか楽しみ》などと、絶賛の声は多い。

 キャストが地味なことと、テーマがまだはっきりしていないことを除けば、かなり期待できそうな『未来のムスコ』。次回は、颯太を自分の子だと認め、一緒に暮らす覚悟をしたものの、未来の前には問題が山積みになるようだ。スタートダッシュはつまずいたが、じわじわ支持を広げるかもしれない。(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。