■王者阪神は助っ人外国人の獲得にも余念なし

 1巡目でアストロズ入りした16年ドラフトでも、指名は全体17番目と、持っているポテンシャルの高さは全米屈指と言ってもいい。

「18年にステロイド使用で出場停止処分を受けましたが、同年、翌19年はMLB公式のプロスペクトランキングでも続けてトップ10入りするなど、将来のエース候補として期待された逸材でした」(同)

 奇しくも巨人では、指導力に定評のある久保康生巡回投手コーチが今季も健在。

 仮に久保流“魔改造”がうまくハマれば、かつてのエース、マイコラス(37)のように“大化け”する可能性もある。

「レッドソックスで期待されていたマタ(26=巨人)も含めて、花開く可能性は十分ある。とりわけウィットリーは、コロナ禍のマイナー中止や自身のトミー・ジョン手術など、不運続きな面もありましたしね」(同)

 対する阪神は、リーグ覇者らしく、外国人助っ人も余裕の補強。

 内外野を一通りこなせるオールラウンダーのディベイニー(28)を入れることで、小幡竜平(25)らの正遊撃手争いを活性化する狙いもあるだろう。

「広島でも活躍したシーツのような“名手”とまでは行かないまでも、本職はショートで肩も強い。全体的な底上げをするという意味では、理に適ったいい補強だと思います」(同)

 また、ヤクルト入りした左腕・キハダ(30)は、エンゼルスで大谷の同僚だったこともあり、日本でも、それなりに知られた存在。

 変化球もあるにはあるが、投球全体の85〜90%近くがフォーシーム一辺倒という変わり種の豪腕だ。

「NPBの飛ばないボールと狭い神宮球場が、どう影響するか。彼の良さである荒れ球をフルに生かす意味でも、“低めに”といった日本流の指導はしないほうがいい気はします」(同)

 他方、パ・リーグの最注目は、MLBとの争奪戦の末にソフトバンク入りした台湾の徐若熙(25)だ。

 昨季は、114回を投げて、それを上回る120奪三振。与死球14という制球力の良さも目を見張る。

「あまりのポテンシャルに、ドジャースやブルージェイズなども興味は示していたようですが、投球回の少なさなどからリリーフでの評価のほうが高かったと推察される。今回の日本行きには、そうした本人の先発志向なども影響したんじゃないでしょうか」(同)

 同じ台湾からは、一昨年プレミア12の日本戦で本塁打も放ったリーグナンバーワン外野手・林安可(28)も西武入り。

 日本と台湾は、きたるWBCでは同じC組。先んじて日本ハムで活躍する古林睿煬(25)らを含め、台湾勢の台頭にも注目したい。