■事業者ごとに判断分かれる「推奨しておりません」「助かっています」

 実際、配送物の住所欄に補足情報を入力することは、事業者にとって有益なのだろうか。本サイトは、国内運送事業者大手である佐川急便の広報担当者に聞いてみた。

「住所欄に住所以外の情報を記載しても良いのでしょうか?」とたずねると、担当者の回答は「住所欄は住所のみの記載となります」とのこと。やはり、住所欄である以上、番地や建物名・部屋番号などの記入が原則であるようだ。

 今回のX投稿のように、補足情報を住所欄に記載することがドライバーの助けになるのかを尋ねると、これについても

「住所を記載していただく欄となりますので、その他の情報の記載については推奨しておりません」  

 とのことだった。

 確かに、「1Fにコンビニのあるマンション」「自動販売機の隣の家」などと住所欄に記載したところで、急な閉店などがあった場合、かえってドライバーを困惑させるだけになってしまうのだろう。やはり、求められた情報以外は、配送物の住所欄へは記入しないほうが良いのだろうか……。

 その一方で、本サイト記者が取材を進めると佐川急便とは異なる反応を示す別の国内大手運送会社もあった。担当者が話す。

「建物の外観や近隣の特徴など、分かりやすい情報を記載していただくと、ドライバーとしてはお届けしやすくて大変助かっています。ただ、こちらからお願いすることはできないですし、していません。推奨するものでもないと思っています。あくまで“書いてあると助かる”といったレベルです」

 実際に住所欄への補足情報の記入が役立った例があるのだろうか。

「例えば、宛先がまだ建物の立っていない工事現場で、“(配送物を)現場にいるスタッフに手渡してください”という記載があった時は、とても分かりやすくて配達しやすかったです」(前同)

 事業者ごとに判断が異なる配送物の住所欄への記入方法。何より大事なのは、住所を漏れなく正確に記載することと、物流業界を支えるドライバーへの感謝の気持ちだろう。