■単なる「ヌード」ではなく「アート」

上原亜衣 撮影/河村正和
上原亜衣 撮影/河村正和

――そうだったんですね。でも、セクシー女優を引退して以降、ヌードの仕事はロック座での公演のみで、それ以外では一切封印していますよね。

上原 復帰後、これまでもヌードグラビアのオファーをいただいたことはあるんです。でも、「誌面で脱ぐのは違うな」と思って。線引きはきちんとしたいなと。

単にヌードを仕事にするのではなく、この舞台芸術としてのストリップを知ってもらうためなら、という気持ちがあってのことなんです。だから、脱ぐならここだけと決めていました。

――そのあたりのラインの引き方が、自己プロデュース力の賜物だと感じます。

上原 2016年の引退興行以来、ロック座さんからは折に触れて声をかけていただいていて、実は2022年に出演したときは、「このままアダルトに復帰するんじゃないか」と言われたりもしたんです。

でも、今回は誰もそんなこと言わないんですよ。たぶんファンの人たちも周囲の人たちも、この意図を理解してくれたからだと思っています。

――上原さんから見て、日本の文化と捉えるストリップの魅力は、どんなところですか?

上原 ストリップは単なる「ヌード」ではなく「アート」だと思っています。女性の美しさを感じられる素晴らしい表現だと思うし、7人のストリッパーで作り上げる、人の心を動かす力を持つ、一つの作品です。そういった世界を今まで知らなかった人にも見てほしいなと思っています。

――とても楽しみです! 

上原 今回は気合いの入り方が違いますね。2022年の前回は、コロナ禍の中での公演だったので、少し不完全燃焼だったなと感じていたこともありまして。

やはり、公演も稽古も制約がある中でのことでしたので、納得のいく表現ができなかったなという心残りがあったんです。それもあって、今回の出演を決めた部分もあったので。