■ターゲットが一貫している日曜劇場が民放ドラマ「一強状態」に

「ターゲット層がブレることで、視聴者の視聴習慣がつかないところがあるのでは、とも言われていますね。

 現在放送中の『ヤンドク!』の直前作『絶対零度』は、主演の沢口さんの年齢的にも若年層の数字は取れないのは想定内だったのかもですが、世帯視聴率も個人視聴率も低調で……両方失った感じで最終回を迎えてしまいました。

 月9がそうした厳しい状況にある一方で、民放ナンバーワンのドラマ枠とも評されるTBS系『日曜劇場』(夜9時~)は逆。メインのターゲット層はずっと一貫してブレていないと言われ、それによって成功を収めていると」(前出の芸能プロ関係者)

 現在、日曜劇場では鈴木亮平(42)主演の『リブート』が第2話(1月25日)まで放送中。

 同作は、妻殺しの冤罪を着せられた善人・早瀬陸(鈴木)が、裏社会と繋がりのある悪徳刑事・儀堂歩(鈴木、一人二役)に成り代わり、自らの潔白を証明し真犯人を見つけ出すエクストリームファミリーサスペンス。

 視聴率は初回(1月18日)が世帯13.3%、個人8.4%、コア4.9%。第2話が世帯11.7%、個人7.4%、コア4.5%。いずれも今期ドラマトップの成績で、完全に民放ドラマ「一強状態」にある。

 そんな日曜劇場の主なターゲット層は――、

「男性サラリーマンだと言われていますね。平日は仕事で家を空けていることが多いサラリーマンがゆっくりとテレビを楽しめる時間帯は日曜日の夜。そこに、男性ウケしやすい俳優やジャンルの作品を放送するといいます。そうしたブレない姿勢のなかで、『半沢直樹』シリーズ(13年7月期~)や、『VIVANT』(23年7月期)といった、社会現象級の大ヒットを記録する作品も生まれたようです」(前同)

『VIVANT』は謎が謎を呼ぶ展開、壮大なスケールの物語などから大ヒット。最終回は世帯19.6%、個人12.9%、コア10.1%をたたき出した空前の大ヒット作。

 同作は今年、アゼルバイジャンなどが舞台の続編が放送されると発表されている。放送は今年7月期からだと言われていて、2クール連続放送説やドラマ放送後の劇場版公開の話なども報じられている。

「放送中の『リブート』と『VIVANT』の続編の間に放送されることになる4月期の日曜劇場では、堤真一さん(61)が主演の、障がい者ラグビーを題材とした作品だと報じられていますね。共演者には山田裕貴さん(35)の名が挙がっていて、他にもSTARTO社の人気タレント、ドラマ主演級の人気女優など、とにかく豪華だと聞こえてきています。

 同作に限らず、日曜劇場は他のドラマと比べて出演者の豪華さが話題になることが多いですが、その理由は同枠の圧倒的なブランド力にありますよね」(同)

 日曜劇場は、もはやNHKの連続テレビ小説(朝ドラ)、大河ドラマと同じくらい、出演することで俳優のキャリアに箔が付くドラマ枠だと言われているようだ。

「ですので、プロダクション側としても日曜劇場には所属タレントをどうしても出したい思いが強く、撮影が2~3年先であっても、率先して売れっ子俳優のスケジュールを出すといいますよね。

 日曜劇場はクオリティが高く、出演することで俳優の価値も上がる。だから俳優たちも出たいんですよね。それでまた、日曜劇場のブランド力も上がっていくと」(同)

 主題歌のアーティストも『ザ・ロイヤルファミリー』(25年10月期)では玉置浩二(67)が3年ぶりの新曲『ファンファーレ』を書き下ろしたり、放送中の『リブート』ではMr.Childrenの新曲『Again』が起用されるなど、豪華なラインナップが話題になることが多い日曜劇場。

 落日のフジテレビ月9の一方、TBS日曜劇場はその民放ドラマ「一強状態」にますます拍車がかかることになりそうだ。