■全番組で3番目に高いコア視聴率を記録した『鬼滅の刃』

 同週で最も高いコア視聴率を記録したのは、4月7日に『金曜ロードショー』(日本テレビ系)で放送された『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』で7.9%、2番目が9日放送の『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の7.6%だった。

※画像は『金曜ロードショー』の公式ツイッター『@kinro_ntv』より

「世帯視聴率も大切なんでしょうが、今やテレビ各局はコア視聴率のほうを圧倒的に重視しています。それは会社の広告収入に直結するからです」(前出の制作会社関係者)

 コア視聴率とは、13~49歳の男女(ファミリー層)の個人視聴率を指す。消費活動が活発で、商品購買意欲の高い視聴者層で、スポンサー企業や広告代理店がテレビCMを出稿する際の指標の1つとなっており、民放各局は世帯視聴率以上にコア視聴率を重視している。

「そのコア視聴率では日テレが他局を圧倒しています。一方、世帯視聴率や個人視聴率ではテレ朝の調子がいいんです」(前同)

 テレビ朝日は4月3日、2022年度平均視聴率(2022年4月~2023年3月)で開局以来初の世帯視聴率3冠(全日、ゴールデン、プライム)を達成したと発表した。

「大晦日の大型特番も、ここ2年はテレ朝が民放トップを死守しています」(同)