続々と新ドラマがスタートする4月。

 4月10日には、フジテレビ系「月9」枠で木村拓哉(50)主演作『風間公親―教場0―』の第1話が、いよいよスタートした。

『教場0』は2020年、2021年の新春SPドラマ『教場』シリーズの前日譚。木村演じる”鬼教官”の風間公親の冷徹な表情と鋭い眼光は、右目が義眼でない以外は刑事時代から変わらない。

『教場2』のラストは、大雨のなか風間と遠野(北村匠海/25)が何者かに襲撃され、遠野が瀕死に陥るというショッキングなものだったが、『教場0』の第1話はそのラストシーンの47日前、瓜原(赤楚衛二/29)が捜査一課で風間の部下に配属されたところから始まった。

「第1話は、”タクシーの乗客が殺害された事件”と”過去にひき逃げをした男が拳銃自殺したが実は他殺で……”という、2つの事件が登場しました。風間はヒントはそれとなく示しますが、”自分で考えろ”を口癖に、細かいところはまったく指導をしてくれない。そのせいで瓜原は苛立ちを覚えるも……というのが、おおまかな内容です。

 容疑者の娘である小学生に同情するあまり、決定的な証拠を逃してしまったことで風間に見切りをつけられてしまった瓜原ですが、第2話で挽回の可能性も示唆されていて、気になる終わり方でしたね」(テレビ誌ライター) 

 今回の赤楚、『教場2』から続投している北村だけでなく、今後『教場0』に出演する俳優陣は白石麻衣(30)、新垣結衣(34)、染谷将太(30)と、主演の木村以外も主役級の豪華キャストが名を連ねている。

「フジテレビは、『教場0』でブランド力が著しく低下してきている“月9”復活させたいと考えていますよね。『教場0』では放送前から山手線にラッピング広告を出したりと非常に気合いが入っています。

 絶対に失敗できない枠なので予算もかなりかけていると考えられますが、それでも現在はテレビ不況の時代。フジでは今春、全番組の制作費が一律で削減されたと聞こえてきていますね」

 そう話すのは、民放キー局関係者だ。

「テレビ番組の予算が年々削減されているのは、以前から指摘されている話ですよね。ドラマでもその余波は見受けられ、最近の例では、今年1月クール放送の櫻井翔さん(41)の主演作『大病院占拠』(日本テレビ系)がそれにあたるでしょうね」