■「撮影で足を運んだロケ地は250箇所以上」その予算は“18億円”!?

『First Love 初恋』は、2022年11月24日からネトフリで配信された全9話のドラマ。撮影は北海道・関東近郊を中心に行なわれたほか、 “アイスランドのプロダクションに現地を撮影をしてもらい、それを日本の芝居と合成する”という手法を用いて、コロナ禍でありながら、日本人キャストが現地を訪れずに“海外ロケ”を達成。

 同作を手がけた八尾香澄プロデューサーは2月22日付のWEBメディア『クリエイターズ ステーション』で、撮影規模についてこう話していた。

「本作品は、とにかく制作規模がこれまで私が携わってきた映画やドラマとは桁違いに大きくて。撮影で足を運んだロケ地は250箇所以上、エンドクレジットを作りながら、関わったスタッフの多さに恐ろしくなり…」

 そのほか、同作はエキストラが多く画面が賑やかだったり、飛行機に乗るシーンがあったりと、“全9話のドラマ”ではなく“9部作の映画”かのような、豪華な作品となっているのだ。

「そんな『FirstLove』の制作費は、1話につき“2億円”とも噂されています。全9話ですので、単純計算で18億円。民放ドラマの10倍近い大金が動いているんですよ。

 そして、生々しい話ですがそれは当然、役者のギャラにも響いてくるわけで……。主演の佐藤さんと満島さんの格を考えると、最低でも1話につき500万円は堅いでしょう。つまり、全9話で単純計算で4500万円。これと同等の額を民放ドラマで貰えているのは、米倉涼子さん(47)くらいのものです」(前出の民放キー局関係者)

 2019年4月の『女性自身』(光文社)では、米倉の『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の1話分のギャラは800万円だと報じられたことがあった。

「実際はもう少し低くて、米倉さんのギャラは1話400~500万円くらいでは、とささやかれています。ほかの売れっ子俳優では、主演を張ってだいたい1話200万円くらいだといいます。スター俳優の木村拓哉さんでも1話300万円ほどと言われていますね。

 もちろん、今回の『教場0』のように予算面も気合いを入れて制作している作品もありますが、このままだと、役者陣も“もう配信ドラマだけに出たい”と考えるようになってもおかしくないでしょうね。影響力のある配信作品と良質の映画、それにCMに出れば、収入面では十分でしょうからね。そうなると、いよいよ地上波ドラマは壊滅的ですよね……」(前同)

 年々厳しくなってくる、テレビ局の懐事情。果たして逆襲の一手は!?