■錦織・吉沢亮ロスは起こる?

 今のところ、錦織(吉沢)の学歴詐称を知るのは江藤知事と庄田(濱正悟/31)、弟の丈(杉田雷麟/23)で、ヘブンもなんとなく察しているようだ。第89回(5日)では、丈は校長就任を教室で報告する錦織を見て不安げな表情を見せ、ヘブン(トミー・バストウ)も窓外を見て落ち着かない様子だった。明らかに学歴について、ひと悶着起きそうなフラグだ。

 はたして錦織は嘘を突き通せるのか? 何度もフラグを立てる脚本から、それは難しそうだが、ここのところのヘブンと錦織がお互いが助け合う展開を見ていると、悲劇とはならずに軟着陸しそうな予感がする。ヘブンが錦織の処遇を気にかけているようなので、窮地に陥ったところで助け舟を出すのかもしれない。

 また、錦織については、この後のロスも心配されている。このあとトキ(高石)とヘブンは熊本に行き、錦織とは別れてしまうからだ。しかし、本作の制作統括・橋爪氏が6日に自身のXアカウントで、《松江はまた出てきますし、錦織さんはまだ退場はしません》とポストしているので、その心配は杞憂のようだ。

 史実に則るなら、ヘブンはこのあと日本に帰化し、トキとの結婚について島根県知事の承認を得るエピソードが展開されるはず。おそらく、トキとヘブンは熊本編の途中で松江へ戻ってくるため、そこで錦織と再会する可能性は高い。史実では錦織のモデルである西田千太郎は急逝してしまうのだが、『ばけばけ』の錦織は最後まで楽しめそうだ。

 第19週の予告は、トキの「ヘブンさんにとって一番大切な方ですよね」という声やヘブンの「ニシコオリサン、トモダチ。デモ…」という声以外、無言の錦織の横顔だけという異例の20秒間だった。第19週が錦織の週になることは確実。トキ、ヘブン、錦織の掛け合いをこよなく愛する『ばけばけ』ファンにとって、大切な週になるだろう。(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。