スーパー戦隊シリーズ50周年記念作『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』(テレビ朝日系)の最終回が2月8日放送された。これをもって『秘密戦隊ゴレンジャー』(1975年)から50年間(※78年度のみ放送なし)続いてきた『スーパー戦隊シリーズ』は休止を迎えることに。長い歴史に、ひとまずの幕を下ろした。

 しかし、そんな最終回にも、昨年勃発したメインキャスト・今森茉耶(19)の降板騒動は多大な影響を与えてしまったようだ――。

【以下『ゴジュウジャー』ネタバレを含みます】

『ナンバーワン戦隊ゴジュウジャー』は、自身の願いを叶えるために巨神テガソードと「指輪の契約」を交わしたゴジュウジャーほか戦士たちが”指輪争奪戦”を繰り広げる物語。最終回では、前回(第48話/2月1日)、第三勢力によって消滅した主人公・遠野吠(冬野心央/22)以外のゴジュウジャーが全員復活。ラスボスとの決着もつけて、戦士たちは日常へ――という内容だった。

 そんな『ゴジュウジャー』に“一河角乃/ゴジュウユニコーン”役で出演していた今森を巡っては、昨年9月の『週刊文春』(文藝春秋)に、同戦隊のレッド・ゴジュウウルフ役の“スーツアクター(キャラクタースーツを着て演技を行なう俳優)”である浅井宏輔(42)との戦隊内不倫疑惑、プロサッカー選手とも交際している“二股疑惑”が相次いで報じられた。今森の所属事務所は、二股については強く否定したが、浅井との不倫疑惑は「事実確認を行なっている」とのことだった。

 そして第37話放送前日の25年11月8日、まだ19歳の今森が飲酒をしていたことが発覚し、所属事務所はマネジメント契約の解除を発表。今森は『ゴジュウジャー』からも降板することになり、出番の完全カットや緊急の総集編など、スタッフの苦労を感じさせる展開が続いた。

 今森が演じた角乃は第40話(11月30日)から、志田こはく(21)が“テガソード(神様)の力で容姿を変えた”という設定で引き継がれたが、明らかに志田だけ別撮りや合成で撮り直した場面も多く、降板騒動は物語終盤のクオリティに大きな影響を与えてしまった。

 最終回直前の第48話でも、主人公以外のゴジュウジャーが全滅する展開が描かれる際、ゴジュウユニコーンだけは本編前に倒されていたことになっていたのだ。変身前の姿も登場せず、敵の回想シーンだけで出番が終了したため、その倒され方にキャスト交代の影響を思う視聴者は少なくなかった。

『ゴジュウジャー』のチーフプロデューサーである東映・松浦大悟氏が2月2日配信のWEBメディア『アニメイトタイムズ』のインタビューで最終回の内容を《如実にキャスト交代の問題が現れているシーンがある》《最善策を尽くしたのですが、そのツギハギを見ると、とても悔しい気持ちにはなります》と告白していたことから、放送前から”いったいどんな最終回になっているんだ”と心配する声は多かった。

 そんななかで放送された『ゴジュウジャー』の最終回は、カッコいい演出も多く、ストーリーも大団円でまとめられていたが……確かに、松浦氏が「悔しい」と漏らすのも無理はない部分も多かった。

 まず1つは、ゴジュウジャーが全員復活してからの展開。大筋は”願いをかなえる指輪争奪戦”の勝者である主人公・吠がラスボスとの決戦中、“指輪争奪戦をやり直したい”と願うことで、死んだゴジュウジャー4人が爆発のなか復活――という熱い展開だった。

 しかし、4人中、角乃(志田)だけは別撮りだったのだろう。1度も同じ画面に映ることはなかっただけでなく、“角乃が先陣を切って戦う”という展開だったため、変身前のゴジュウジャー5人が横並びになる構図にしたかったであろう場面も、ゴジュウユニコーンだけすでに“変身済み”だったのだ。それにはやはり、かなりの違和感があった。