■エンディングでも“旅行中”で5人が揃うことはなく…

 また、ゴジュウジャー全員での変身シーンの直後、キャストが顔を露出した状態で名乗りを上げる場面では、角乃(志田)も顔出しで名乗りを上げるシーン自体はあった。単体では良いシーンだし、“素面での名乗り“が叶ったことに喜ぶファンも多いが、”変身済みの角乃がまた顔出しになる“という点で、映像的な繋がりが不自然になってしまった感は否めないところがある。

 そして、後日談からエンディングに入るまでの場面でも、キャスト交代の余波を感じさせるところがあった。

 後日談は、追加戦士・熊手真白(木村魁希/24)が主人公・吠(冬野)に、メンバーの近況を1人ずつ紹介していくという流れ。角乃の場合、昏睡状態で入院中の妹・緒乙(桧山ありす/18)が目を覚ましたことで「失われていた2人の時間を取り戻す」と、姉妹旅行を楽しんでいる様子が新規映像つきで描かれた。今森の降板を受けて、“緒乙との再会”をちゃんと描けるのか不安がる視聴者も多かったが、そこは無事に撮れたようだ。

 ただ、主題歌をバックに、ゴジュウジャー全員がたまり場の喫茶店で楽しそうにはしゃぐ――という最後の場面に、角乃は登場しなかった。前述の展開を生かし“姉妹で旅行中”ということになってはいたが、騒動がなければこの場面に角乃もいて、ゴジュウジャーが全員揃っていたことは容易に想像できる。

 復活後の露骨な別撮り、そのせいで実現しなかった“素面での並び立ち“など、松浦氏の言う通りツギハギが目立つ最終回に不満を感じているファンは少なくない。

《恒例の素面変身シーンもユニコーンだけマスク装着のままだったか》
《ラストシーンに角乃だけいなかったのぎりぎり間に合わなかったのか、とかヘンなこと考えてしまう》
《「元々やりたかったこと、元々あったであろう構図」が全部察せられる怒涛のツギハギが押し寄せてきて涙引っ込んだ》

 その一方でギリギリ、物語としては違和感のない展開にしたスタッフ、急な代役を演じてくれた志田をねぎらう声も多い。

《松浦Pが言ってた例の件の影響がモロに出てる部分ってやっぱ一緒に撮影出来なかった事なんだなって感じで残念ではあるけどやり切った志田さんには感謝だし角乃という人間の人生は緒乙の為にずっと捧げてた訳だからこれから幸せな人生を劇中で送ってほしいゴジュウジャー1年間楽しかった!ありがとう!》
《ユニコーンと角乃が後撮りと分かるレベルで撮影したと思われる復活してる。素面マスクオフ名乗り前の整列は変身後だったから撮影間に合わなかったかなと思っていたけど、角乃の素面マスクオフ名乗りのシーンちゃんとあって感動》
《皆と同時変身せずに先に変身したけど、別撮りだからかメットオフ名乗りシーンがあったのは驚いた。最後も角乃だけいない理由が妹絡みで違和感無いのも良かった》

 想像を超えるツギハギ編集もあった『ゴジュウジャー』の最終回だったが、スタッフやキャストは最後まで情熱をもって作品に取り組んでいたのは間違いない。過酷な現場を1年間駆け抜けた”ナンバーワン”たちの、これからの活躍に期待したい。

特撮ライター・トシ 
幼少期に『仮面ライダーアギト』を観て複雑なシナリオに「何かとんでもないモノがスタートした!」と衝撃を受ける。その後、歳を重ねても熱量は衰えず『クウガ』から始まる平成仮面ライダーシリーズと現在も歴史が続く令和ライダーはすべて履修し、『スーパー戦隊シリーズ』、平成以降の『ウルトラ』シリーズも制覇済み。『仮面ライダーゴースト』の主人公の決め台詞でもある「俺は俺を信じる!」を座右の銘に仕事に全力全開。