■子役の天野優くんがかわいすぎる

 序盤はワンオペ育児の苦労や、アラサーのキャリア問題に終始。なかなか颯太(天野)の父親“まーくん”探しが始まらず、離れてしまった視聴者は多かったはずだ。また。颯太の時間遡行(そこう)によるタイムパラドクスの問題がやっと出てきたが、「未来からやってきた子どもと父親を探す」という本筋をもっと早く動かすべきだった。

 とはいえ、序盤の育児パートでの汐川母子の演技は素晴らしかった。X上でも、《志田未来ちゃんって本当に泣きの芝居上手いんだよな。もう演技じゃなくて憑依なんだよな》《TBSは、なんでこんなにも子役の使い方が上手いのだ…みんな颯太のことも大好きになっちゃうじゃん》などと、志田(汐川未来)と天野を称賛する声も多い。

 特に、「KUMON(公文教育研究会)」のCMなど、5歳にしてテレビで活躍している、子役・天野優が“うますぎ”&”かわいすぎ”で、彼を見せるためにまーくん候補のエピソードを後回しにしたのではないかと思わせるほど。しかし、視聴率と配信の数字を見るに、志田と天野の演技だけでは、視聴者の関心を引っ張るのは難しかったようだ。

 次回は、富山で一人暮らししている、未来(志田)の母親・直美(神野三鈴/59)が上京。初主演舞台の本番も目前で、“まーくん”探しとともに大騒ぎになるようだ。早くも第5話となり、出遅れた感はあるが、ドラマとしては質が高い『未来のムスコ』は、今からでも見たほうがいい作品といえる。(ドラマライター・ヤマカワ)

■ドラマライター・ヤマカワ 編プロ勤務を経てフリーライターに。これまでウェブや娯楽誌に記事を多数、執筆しながら、NHKの朝ドラ『ちゅらさん』にハマり、ウェブで感想を書き始める。好きな俳優は中村ゆり、多部未華子、佐藤二朗、綾野剛。今までで一番、好きなドラマは朝ドラの『あまちゃん』。ドラマに関してはエンタメからシリアスなものまで幅広く愛している。その愛ゆえの苦言もしばしば。