■『エンジェルフライト』配信が米倉涼子の“地上波復帰”への追い風に
不起訴処分になった米倉の“今後”について、多くのメディアで執筆をする芸能評論家の三杉武氏はこう話す。
「不起訴になったとはいえ、重要人物だとされるパートナーで半同棲していたアルゼンチン人ダンサーの男性は海外に行ったきりで日本に戻ってきていませんからね。そういった意味では事件は完全解決したとは言えないのかと。米倉さんに罪はないにせよ、イメージには傷がついてしまいましたよね。
ただ、主演映画がこの不起訴処分直後というこのタイミングで配信されるというのは、不幸中の幸いではないですが、米倉さんにとっては“追い風”になりそうです。もし、アマプラが配信しないとなっていたら――“不祥事に寛容な配信系もNGなのか……”と受け取られかねなかったですからね。とはいえ、地上波テレビはさらに“基準”が厳しいですからね」(以下、三杉氏)
何か騒動があった芸能人を番組に出すと批判的な声がSNSに上がり、テレビ局へクレームがいき、さらには直接、番組スポンサー企業にまでクレームが入る時代となった。
「テレビ局にとってはスポンサーは絶対的な存在ですからね。今、テレビ局は慎重な姿勢を取らざるを得ないでしょう。加えて、米倉さんは“主演女優”なんですよね。ピエール瀧さん(58)のように脇で存在感を発揮する俳優とは違います。
そして、かつては大手事務所に所属していましたから後輩の女優のサポート的、作品に箔をつけるといった意味合いで“バーター的”にドラマ復帰ができたかもしれませんが、現在は個人事務所ですからそういうこともできません。事務所パワーによるプッシュもありません。
仮に米倉さんが地上波に復帰するのであればテレビ朝日が本命でしょうが、やはり同局でもスポンサーの問題は変わりませんから、ハードルは高いですよね」
米倉は『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』をはじめ、『リーガルV〜元弁護士・小鳥遊翔子〜』や『交渉人〜THE NEGOTIATOR〜』など、主にテレビ朝日のドラマで主演を張ってきた。
「テレ朝も難しいとなると、地上波復帰の場はNHKになるのかもしれません。スポンサーは存在しませんし、不祥事があった芸能人にも割りと寛容で、24年には香川照之さん(60)が出演したスペシャルドラマ『坂の上の雲』が再放送されましたからね。ドラマ版『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』もNHK BSで放送されていました。
また、WOWOWを復帰の場に選ぶ俳優も少なくありません。同局もスポンサーは関係ありませんからね。
そんななかで、アマプラが『エンジェルフライト』を配信すると決断したことは米倉さんにとっても心強いことではないでしょうか。同作が大ヒットしたら“米倉涼子はやはりすごい女優だ”と評価されるでしょう。配信サービス、映画会社、テレビ局も最重要視しているのは“結果”ですからね。配信映画ではありますが『エンジェルフライト』が大ヒットし、話題作となったら、米倉さんの地上波復帰の追い風になるはずです」
『ドクターX』をはじめ、数々の名作でお茶の間を楽しませてくれた米倉。トップ女優の今後に、大きな注目が集まる――。
三杉武(みすぎ・たけし) 芸能評論家
早稲田大学を卒業後、スポーツ紙の記者を経てフリーに転身。豊富な人脈をいかし、芸能評論家として活動している。多くのニュースメディアで芸能を中心にしたニュース解説を行ない、また「AKB48選抜総選挙」では“論客”とて約7年間にわたり総選挙を解説してきた。