■芸能人を騙るメールの種類・文例・目的を迷惑メール相談センターが解説
以下に、実際に某男性アイドルを名乗る者から届いたメールの全文を紹介したい(名前部分は編集部で伏せ字)。
《〇〇君お久しぶりです!××です! ちょっと耳にしたんですけど、〇〇君が事務所退所組と残留組の架け橋になる為に動いてくれてるって本当ですか!? それが本当なら是非とも俺等のLIVEにゲストとして出て欲しいです! いきなりメールでごめんなさい。俺のLINEのアカウントが誰かに乗っ取られたみたいで暫く使えないんですよ! LIVEのこととか関係なく久しぶりに会いたいので近日中で都合のいい日を教えてください》
日本データ通信協会・迷惑メール相談センターの白畑氏が、そうした迷惑メールの特徴を解説する。
「親切心で“(宛先を)間違っています”と連絡したり、好奇心で返信したりという心理を突いていると思います。こちらで実際返信等は行なわないので、あくまでも推測ですが、その後やり取りを継続させて、金銭被害に誘導されると思われます」(白畑氏=以下同)
迷惑メールの2タイプ目は「URLに誘導するタイプ」だ。
タイトルに「◯◯様より【完全無料中】」などとして、芸能人が運営するサイトからポイントの進呈があったことやリニューアルオープンを知らせつつ、《お礼のご連絡をお願いします》《プロフィール等の更新をお願いします》などと、URLにアクセスさせようとする。
なかには人生の格言を言いそうなイメージの芸能人の名前を騙り、《迷えるあなたへ ▼つづきはこちらから》とURLを記載するものや、災害が発生した後、
《◯◯様から話は伺ってます? 有名人という事もあり直接、今回の能登半島地震へ寄付が出来ないとの事です。もし貴方が私達と同じ日本を愛する心を持ってる方であれば頼まれてくれませんか? 1億5000万円を渡します》
といった文面で、もっともらしい理由をつけながら寄付を呼びかける悪質なものもある。
「いずれのパターンも推測にはなりますが、URLへアクセスしたら個人情報を抜き取られ、金銭被害に誘導されると思われます」
白畑氏によれば、現在の迷惑メールのうち、7割以上、多い日は9割以上がフィッシングメール(有名企業やブランドを騙ったメール)。芸能人を騙るメールの割合は非常に低いというが、白畑氏は「やはり返信やURLアクセスをしてしまう人が一定数いるので、細々と続いていると思われます」と話す。
「どんな芸能人が騙られやすいかは、あくまでも感覚にはなりますが、男性はアイドル、女性は女優または女性アナウンサーが多い印象です。対策としては、無視をする、あるいはお使いのメールサービス会社のフィルタリングサービスを利用するということになります」
身に覚えのないメールは無視一択。好奇心でURLを踏むことも避け、すみやかに削除するのがベストということだ。
不特定多数に対して、同意を得ずに送られる広告・宣伝目的の迷惑メールに関し、電話相談や情報提供を受け付けるとともに、ホームページを通じて要注意メール情報や関連ニュースを日々発信している。
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