まだまだ寒いこの時期、熱々おでんを「フー(2)フー(2)フー(2)」としながら食べている人も多いはず。ということで、2月22日はおでんの日。
実は、おでんには約30種類もの“ご当地おでん”があるということをご存じだろうか? ご当地おでんといえば、黒いだしが特徴的な「静岡おでん」が有名だが、
「全国には、まだまだ多くのおでんが存在するんです。各地のおでんには、その土地ならではの食材が使われています。西日本では肉を入れる地域が多く、広島県呉市では、牛のアキレスをじっくり煮込んだおでんが定番です。沖縄では豚足(テビチ)を使ったコクのあるおでんが人気で、暑い地域とはいえ、おでん屋は少なくありません」(グルメ誌ライター)
それだけではなく、こんな変わり種も。
「仙台では、“根曲がり竹”というタケノコを具材にしますし、宮崎県都城市では、キャベツと長いもやしを入れるのが一般的です。また、北海道のおでんには白子を入れ、“日本一おでん屋が多い”といわれる金沢では、香箱ガニの身と卵を甲羅に詰めたカニ面を具材にした、贅沢なおでんが食べられています」(前同)
当然、昆布、かつお節、煮干し、鶏、豚骨など、だしにも各地に違いがあるのだが、さらに言うと、薬味もカラシだけではない。バリエーションは全国でもさまざまなのだ。
『TVチャンピオン』(テレビ東京系)の第4代、第5代B級グルメ王に輝き、名物おでん探究家でもある柳生九兵衛氏が言う。
「有名な静岡おでんには、青のりとだし粉をかけて食べるという文化が昔からあります。今でこそおでんにゆずコショウは全国区になりましたが、もともとは九州の薬味でした。他に、青森のショウガみそ、姫路のショウガじょうゆ、愛知のみそ、富山のとろろ昆布などがあるんです」
さらには、こんな薬味まで。
「町おこしを意図して新たに作られたおでん薬味もあるんです。代表的な例は、“小田原おでん”の“梅みそ“です。練り物メーカーが多い小田原は梅の産地でもありますからね」(以下コメントは柳生氏)
その他にも、長野の「飯田おでん」は“ねぎしょうゆ”、香川の「高松おでん」は白と赤の“2種類のみそ”が添えられるなど、おでんの薬味は、決してカラシ一辺倒ではなかったのだ。