■今、おでんがワールドワイドな進化を遂げる

「地域性も存在するとはいえ、おでんは家庭料理の一面が強く、わさびやマヨネーズをつけて食べる人もいるなど、実は自由度の高い料理なんです」

 そんな全国のおでんを知り尽くした柳生氏が、”柳生オリジナル”のおでん薬味を特別に教えてくれた。

「私がこっそり伝授してるのは、ブルーベリージャムです。はんぺんなんかにつけてみてください。ブルーベリージャムの果肉感、ほのかな酸味と甘みが、食べたらやみつきになります。メープルシロップもオススメですよ。さつま揚げやたまごにも合います。ぜひ試してみてください」

 ただし、この2つに関しては、つゆに溶かさないようにするのがコツ。あくまで、具材に直接つけて楽しむのが通の味。とはいえ、いきなり試すにはまだ抵抗があるという方も安心してほしい。柳生氏は、より身近な薬味も教えてくれた。

「おいしくて当たり前かもしれませんが、バターです。たまごを半分に割って、だしの染みたその断面にバターを溶かして食べてみてください」

 だしのうまみが凝縮されたおでんは、和のもの以外とも相性がいいようだ。巷では、ジェノベーゼをかけたイタリア風、コチュジャンをかけた韓国風など、ワールドワイドなおでんも登場している。意外な薬味をかけてみたら、自分だけのおでんが見つかるかも!

柳生九兵衛●やぎゅう きゅうべえ
安くてうまいものをこよなく愛する「プロの食いしん坊」。TVチャンピオン(テレビ東京系)第4代、第5代B級グルメ王。名物おでん探究家としても活動。宮城県の「石巻おでんプレミアム」をプロデュースし、好評販売中。