■かわいいだけじゃない『ハローキティ』

 山口さんが手がけてきた『ハローキティ』は、その“生き様”をも伝えてきた――と、寺嶋さんは言う。

「外見のかわいさに癒されるだけでなく、“キティちゃんが頑張っているから私も頑張ろう”と励まされたり、“キティちゃんだったらどうするかな”と判断の指針にするなど、キティちゃんの生き方に前向きな影響を受ける人が多く生まれたのではと思います。

 かわいいキャラクターとしての人気に加え、思わず尊敬してしまうキティちゃんの誠実な姿勢が大人にこそ刺さり、ファン層が拡大したのではないでしょうか」(前出の寺嶋さん)

 それでは、デザイナーが代わると、キャラクターの打ち出し方も変わるものだろうか。

「もちろん変わる部分もあると思いますが、後任で4代目となる“あやさん”は、これまでも山口さんと共にキティちゃんを担当されてきた方。しかもしばらくは山口さんが“あやさん”をサポートされるそうですので、今のキティちゃんが築いてきたものを引き継ぎながら、よりかわいく、かっこよく進化してくださるのではと思います。

 そういった丁寧な引き継ぎがなされることを示してくださるのは、ファンにとって大変ありがたいです。キティちゃんはこうしてずっと大切にされていくんだなと、嬉しく思います」(前同)

 それでは最後に、寺嶋さんが今、注目しているサンリオキャラクターは?

「デビュー30周年を迎え、ますますかわいい“ポムポムプリン”くんです! 耳に残る楽曲がバズっていたり、オールナイトニッポンでまさかのパーソナリティを務めたり、食べ物からアパレルまで様々な企業とコラボしていたりと、大活躍で目が離せません。

 また、2022年デビューの“がおぱわるぅ”も、比較的新しいキャラクターながら、昨年のサンリオキャラクター大賞で19位にランクインするなど、人気に勢いがあります。ちなみに本人にも勢いがあって、動きの激しいアニメーションがSNSで話題です。また、昨今のシールブームがさらなるブレイクのきっかけになるのではと、シール集めが大好きな宇宙人“ぺたぺたみにりあん”の“ぱお”くんにも注目しています!」

 息の長いキャラクターも、新しいキャラクターも。懐の深いサンリオの世界観は、人びとを魅了し続ける。

寺嶋由芙
千葉県出身、1991年7月8日生。
「古き良き時代から来ました!まじめなアイドル、まじめにアイドル!」をキャッチフレーズに活動するソロアイドル。早稲田大学文学部在学中の2013年にソロ活動開始、2014年デビューシングル「#ゆーふらいと」リリース。 以降精力的にライブ活動を重ね、シングル16枚、アルバム3枚をリリースしている。東日本大震災からの復興を目指したイベントをきっかけに宮城県女川町との交流を深め、2024年夏には観光大使に任命。大のゆるキャラ好きとして、全国各地のキャラクターイベントにもMCやライブパフォーマンスで出演中。
推しキャラ「うなりくん」との縁で、2024年は成田市制施行70周年特別応援大使も務めた。 大好きなアイドル、ゆるキャラ、そして言葉に関わる仕事を通じて、自身の音楽活動の充実はもとより、地域創生や教育現場への貢献も叶えたい。「好き」を深め、「好き」を広め、「好き」に恩返しができるアイドルを目指している。