■失敗作となった商品は…
成功した商品もある一方で、挑戦が不発に終わった商品はないのだろうか。前出のローソン広報部担当者が話す。
「逆に少し反省点が残ったのは『飲む大学芋』でした。本来、大学芋はホクホク感を楽しむ食べ物ですが、どうしても飲み物にするとベタッとしてしまうんですよね。“味はたしかに大学芋なんだけど、食感が微妙に違う”という違和感をお客様に与えてしまったかなと」
ここからローソンの商品開発部は「食べ物と飲み物のギャップを限りなく小さくする」方向に尽力するようになったという。模倣する類似商品が存在しない中、トライ&エラーの末に『飲む○○シリーズ』の精度を上げているのだ。特に『飲む麻婆豆腐』は直近で発売したチルド飲料の新商品と比較しても初週の販売実績で約6割高い商品数が消費者の手に取られた。
「『飲む麻婆豆腐』は1月13日に発売を開始して、実は現段階で店頭販売しているものが最後になってしまいます。次の“飲む○○シリーズ“はまだ正式決定していないものの、おそらくまた皆さんに喜んでいただける商品をお届けできるんじゃないかと思います」(ローソン広報部担当者・以下同)
ローソンは『飲む○○シリーズ』のほかにも商品価格は据え置きで商品量を50%増量した『盛りすぎチャレンジ』や竹炭などを使用して作った『黒いプリンアイス』や『黒い焼きドーナツ』などの黒いスイーツや自社のPB商品として『麺大盛り魚介香る油そば』として具なし油そばを販売したり、パンにマヨネーズを付けてそのまま食べる、お金がない学生のスタイルを商品化した『素朴なたまごマヨネーズトースト』といったパイオニア精神あふれる商品がSNS上でバズるケースも多い。やはりこれは高度なネット戦略のもとに“仕掛けられた”ものなのだろうか?
「特に私たちは“インスタ映え”“SNS映え”といったことありきで商品開発をしているわけではないんですよ。でも、結果として今回のようにインターネットで話題になって、お客様に手に取っていただけたらうれしい限りです。これからもみなさまにワクワクしていただける商品を提供できれば幸いです」
ローソンの“攻める姿勢”に今後も注視したい。