今年も1月後半から2月の頭にかけて、各名門私立中学の校門前に“お受験”に挑む子供たちが並んだ。年々過熱傾向にある中学受験、2026年シーズンは終わったばかりだが、新たな受験生たちの戦いはすでに始まっている。早い子では小学3年生あたりから専門塾に通い、毎日のように授業や自習に追われる。
「首都圏模試センターの発表によると、2025年の首都圏の私立・国立中学校の受験者総数は52,000人を超え、受験率では過去2番目の高さ、この数字は過去40年を振り返ってみてもバブル景気のピーク時を上回っています」(中学受験専門誌記者)
そんなご時世の中で昨年の2月、実業家のホリエモンこと堀江貴文氏はX(旧:Twitter)でこの“お受験戦争”に一石を投じた。
《未だに中学受験とかに血道を上げてる親ってほんとクソ笑》
その後も堀江氏は、YouTubeで「東京に住む親は中学受験に向けて家族全員で必死に努力するんだっていう、涙ぐましい努力をしてるわけです」と述べるなど中学受験に対する批判を語っている。
堀江氏の発言は過激な一面はあるものの、お受験に備える子供たちは遊ぶこともなく、塾漬けの毎日なのは事実。親も夏期講習に100万円近くを“課金”するなど、心身ともに疲労が溜まる。“良かれと思って始めたはいいものの、この子にとって幸せなのか”と悩む親も少なくないだろう。
かくいう筆者も中学受験で“大敗”したことありで、当時の記憶は今になっても思い出したくない。
「中学受験がその子にとって適切かは、脳の発達ペース次第。特に『9歳の壁』を越えたかどうかがネックになってきます」
そう話すのは、神奈川大学人間科学部教授の心理学者で、著書に『心理学者・脳科学者が子育てでしていること、していないこと』(主婦の友社)などがある杉山崇氏。今回は、杉山氏に中学受験が及ぼす子供への影響について聞いてみた。